海外オフィスの最新トレンドを取り上げる企業の事例
コラム 2023.10.04

外国のスタイリッシュなオフィス環境は、従業員の意欲を高め、ビジネスのブランディングを強化する要素となります。ですが、実際に導入を考える段階で、イメージが固まりにくいビジネスリーダーも多いのでは。

この記事では、日本と外国のオフィスの特色を比較しつつ、国外のオフィスの流行や、それを取り入れた日本の企業事例を取り上げます。

 

【日本と外国の対比】オフィススタイルの相違点

外国のオフィスデザインを適用する前に、日本と外国のオフィス文化の違いを理解することが必要です。それにより、自社のオフィスとのシナジーを評価することができます。

このセクションでは、日本と外国のオフィスの概念を考慮に入れ、空間や設定での相違点を挙げます。

 

日本は「集団の調和」を尊ぶ

日本の企業文化は「集団の調和」を大事にするため、団体への帰属意識が強いのが特徴です。これはオフィスの配置にも影響しており、フロア上での部署別の向かい合わせの配置や島のようなレイアウトが普通です。

このようなレイアウトは、スペース効率の向上や、部門内の直接的なコミュニケーションの活発化など、数多くのメリットがあります。

 

外国は「個人の価値」を尊重

外国のオフィス文化は、個人主義が根付いており、評価も個人の能力に基づくものです。組織よりも個人の価値が前面に出る傾向があり、オフィスデザインもそれに合わせて、個人の効率を最優先する配置が多いです。このため、集中を高めるための個別スペースや、リラックススペースの設定など、仕事と休憩の区別がはっきりしています。

コミュニケーション手段として、オンラインチャットやメッセンジャーアプリの利用が主流で、対面でのやりとりは少ない傾向があります。

 

外国のオフィスの流行は「柔軟な労働」や「快適な職場環境」

日本でも働き方改革が推進され、多様な働き方が増えてきました。オフィス環境でも、フリーアドレスの取り入れやリモートワーク対応など、効率を中心に様々な改善が進められています。

一方、外国のオフィス環境では、「柔軟な労働」や「快適な職場」が継続的なトレンドとして存在します。働く環境を快適にするだけでなく、制度や方針の面での工夫も日本より先進的です。

 

ABWとフリーアドレスの採用

多くの国々では、オフィスだけでなくさまざまな場所での勤務が主流となっているABW(Activity Based Working)や、オフィスで固定の席を持たないフリーアドレスの導入が見られます。作業場や条件を選ぶ選択肢が増加することにより、個々の労働者が快適な状態で仕事を進め、結果を上げられるようになっています。多くの人々が自分に合った環境を自ら選ぶ動きが強まっているのです。

ABWとフリーアドレスは、日本においても浸透しつつあり、主にスペース活用やコストの削減を目的としています。一方、海外の多くでは、ABWやフリーアドレスの導入が、働く者の心地よさや効率の向上のためとなっており、そのアプローチに違いが見られます。

 

労働者と勤務地に関するデータ利用

フレキシブルワークが浸透する中、企業は従業員の動向データを集め、それをどのように効果的に使うかが焦点となっています。核心となるのは、仕事内容そのものより、働く者を中心とした視点です。例を挙げると、個人の動きや対話の様式、健康情報などを踏まえてウェルビーイングを向上させる提案や、最善の勤務形態を助言するサービスを行っている会社も増えています。

今後はIoTやAIを駆使して、データベースの勤務スタイルが更に進展することでしょう。

 

休憩やリラクゼーションのためのスペース整備

多くの国々で、労働の効率化の観点から、仕事のオン・オフを明確にすることが注目されています。それに伴い、オフィスにリラクゼーションや遊びのエリアを設ける動きが増えています。オフィスでの長時間滞在を考慮し、働く環境や従業員の関与を向上させるための取り組みが拡大しています。

リフレッシュをサポートするコーヒースポットやバー、さらには卓球台のような軽いアクティビティのための施設などが典型的です。更に、ヨガセッションやネイルケア、マッサージが受けられるエリアを持つオフィスも増えてきています。オフィス環境が楽しめるよう工夫が施されています。

 

労働者の利便性を考慮した独特のルールと制度

労働の快適性を追求するためには、オフィスの設備だけでなく、制度やカルチャーといったソフト面の配慮も不可欠です。多くの国々で、疲れを取るためや作業の効率を上げるためのパワーナップ(短い休憩)の取り入れが進んでおり、それに特化したエリアを確保する企業も増えています。

また、多くの国々で在宅勤務の選択が容易となっています。日本も取り組みが始まっていますが、フルタイムのリモートワークが一般的な国々に比べ、その柔軟性においてはまだ追いついていないと感じられます。家族の突発的な事情に応じたリモートワークや、子供を伴っての出勤が許可されるような、家族を尊重した働き方が受け入れられてきています。

 

アダプティブなアプローチが採用されたオフィスの例

海外のワークスタイルやオフィスへのアダティブ(適応力の高い)なアプローチは日本でも浸透しつつあります。大切なのは、単に海外を模倣するだけでなく、プライオリティを意識しつつ、海外の視点も組み込みながら新しいモデルを作り上げることです。

以下、「柔軟な労働」や「快適な職場」を目指したオフィスのリノベーション事例を3つピックアップして紹介します。

 

01. 【株式会社データX】アメリカのストリートを彷彿とさせる「混沌」とした空間デザイン

株式会社データX様のオフィスは常に新しいモノを創造する場所でありたいというオーダーから、「創造力=混沌から生まれるモノ」と定義し、 インテリアはアメリカのガレージをイメージした素材感を重視したもの、斜めに向かった壁や凹凸のあるレイアウトです。

壁面には、格言をグラフィック化。アメリカのストリートのような雰囲気を演出する事で、より「混沌」とした空間となっています。

事例:株式会社データX 様

 

02.【アイグッズ株式会社】社員を幸せにする。会社の「らしさ」を体現するオフィス空間へ

フルオーダーメイドのオリジナルグッズ、ノベルティのデザイン・製造・販売及び輸出入を行うアイグッズ株式会社様。カフェカウンターを中心に据え、なるべく壁を設けずに至る所で偶発的なコミュニケーションを生み出すオープンなオフィス空間が構築されています。

事例:アイグッズ株式会社 様

 

03.【サンブロードバンド株式会社】リラックススペースを中心に、NYテイストの空間に

サンブロードバンド株式会社様のオフィスは、古材のWoodやブリックタイルなどヴィンテージな素材感をポイントに空間を構成し、オフィスらしい要素が極力排除されています。オフィスにいながら、カフェにいるような気分になれる空間です。

明るいエントランスとウェイティングスペース(待合室)や、キッチンに加え読書スペースを設けたカフェスペースなど、社員の皆様が気分転換で出来る場所を多く設けています。

事例:サンブロードバンド株式会社 様

 

まとめ

海外のオフィス設計は、働く人の快適性を中心に考えています。自社のオフィスに海外のアイディアを導入することで、スタッフのためのより良い環境作りに繋がると思われます。

 

 

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