フリーアドレスオフィスの運営のコツとは?スムーズな取り組みのためのポイント
ノウハウ 2023.10.04

オフィスをフリーアドレス方式に切り替える際、多くのメリットが考えられる一方、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。うまく活用するためには、明確なルールと適切な環境設定が不可欠です。どのように挑戦点を克服するか、主要なポイントを挙げてみましょう。

 

フリーアドレスオフィス導入のメリット

事例:株式会社Magic Moment 様

フリーアドレス方式とは、毎日のオフィスの席を固定せず、日々自らが選択するというアプローチです。以下のようなメリットが考えられます。

 

01.社内コミュニケーションが豊かになる

固定席での業務が主体だと、自然と近隣の同僚との交流が主要となり、異なる部署との接点が少なくなることがあります。

しかし、フリーアドレス制度を採用することで、部署を超えた異なるメンバーとのコミュニケーションが増加します。異なる仕事のバックグラウンドを持つ人々の対話は、新しい視点やアイデアを生み出すことがあります。また、上層部とのコミュニケーションも円滑に進行する可能性が高まります。このような環境では、社内の情報伝達や決定が効率的に行われることが期待されます。

事例:FANTAS technology株式会社 様

事例:株式会社Magic Moment 様

 

02.業務の効率化が図れる

フリーアドレスのメリットの一つは、共同作業を希望するメンバーが隣同士に座ることができることです。必要な会議やブレインストーミングがある場合、関連するメンバーを近くに配置することができます。同様に、指導やサポートが必要な場合にも、サポート者と受け手を隣同士に配置することが容易です。

固定席の場合、常に席が埋まっていないため、使用されていない席が無駄になることがあります。特に外部業務を中心とする職種、例えば営業職では、フリーアドレスが効率的に感じられることが多いでしょう。さらに、オフィススペースの最適な活用や、異なる目的での利用を検討できます。また、異なる部署の業務フローを直接観察することで、業務改善のヒントを得ることも可能です。

事例:株式会社アクシス 様

事例:株式会社データX 様

 

03.美しいオフィス環境を維持できる

フリーアドレス方式では、使用した席を次の日の利用者のために整え、清潔に保たなければなりません。そのため、不要な物の放置や書類の無秩序な放置を防ぐことができます。社員それぞれが整理整頓の習慣を育てることで、オフィスを清潔に保つことが容易となります。

 

フリーアドレスオフィス導入のデメリット

その一方で、フリーアドレス方式にはいくつかのデメリットや取り組み時の問題点も存在します。

 

正しく運営できないケースがある

フリーアドレスの魅力は、席を自由に選べる点です。しかし、常に特定の場所を選ぶ社員がいると、結果的に席が固定化してしまうことが考えられます。特に上層部の人が特定の席を選び続ける場合、その影響で他のメンバーも固定席を選ぶ傾向になりがちです。また、使用後の席の片付けや掃除が徹底されない場合、席が固定化する原因となります。席選びが繰り返される背景には、その席が作業に適しているから、または毎日の選択が手間だからなど、さまざまな理由が考えられます。環境が整っていないと、一部の席では効率的な作業が難しい場合も。

 

所属意識の低減の危険性

固定席を持つことで、社員は自らの所属感や組織への帰属意識を持つことができます。一方、フリーアドレス方式では、明確な「自分の場所」という概念が希薄となり、帰属意識の低下が懸念されます。

また、上層部から見ても、誰がどこに座っているのかが一目でわからなくなるため、管理が難しくなる可能性も考えられます。フリーアドレス方式の導入により、社内の人間関係が変動し、人間関係のトラブルやストレスの原因となるケースも。

 

席選びの時間がかかる問題

フリーアドレス方式では、日々の席選びが必要となります。ですが、席を選ぶための時間がかかることが懸念されます。また、好みの席を選べない日があると、ストレスになることも考えられます。同じ席を選ぶ社員が多い場合、早くオフィスに到着することが求められます。早起きが必要となり、日常生活に支障をきたす可能性も。

 

共有の物品が不足する場合がある

フリーアドレス方式では、さまざまなアイテムが共有されます。特にパソコン、ヘッドセット、電話などの機器は、毎日の席選びに応じて配置されます。このため、特定の席で必要なアイテムが不足する可能性があります。また、共有アイテムの管理や清掃が不十分だと、清潔さや機能性の問題が生じることも考えられます。

これらの課題に対処するために、フリーアドレスオフィスの運営ルールを明確に定めることが不可欠です。以下に、運営の際のヒントや要点をまとめてみましょう。

 

問題解消のためのポイント01:スタッフの意識を変革

スタッフがフリーアドレスの導入目的を明確に把握していない場合、後述するルールを整備しても、上手く実施できずにトラブルが起きる可能性があるでしょう。フリーアドレスの成功はスタッフの協力にかかっています。企業がフリーアドレスを取り入れることで望む結果や、フリーアドレスの持つメリットを、スタッフがしっかりと受け入れられるよう詳しく説明すべきです。

 

問題解消のためのポイント02:ガイドラインの策定

スタッフの納得を得ることができたら、フリーアドレスの問題点をクリアするためのガイドラインを作成しましょう。どんなガイドラインにすれば適切か考える必要があります。

 

席の固定を避ける

席の固定化を回避する方法として、週または月ごとに席を固定せず、選択可能な日を設定することが考えられます。管理者が無作為に席を選ぶか、くじを引いて席を割り当てる方法も検討できます。部署内での席の密集を回避するために、日ごとにエリアを指定し、そのエリア内でフリーアドレスを実施する「グループアドレス」方式も選択できます。新型コロナウイルスへの対策を強化したい場合、席の予約制度を導入することをお勧めします。これにより、スタッフの席の履歴を追跡し、管理者が席の配置を調整することも可能となります。

 

情報の共有を促進する

フリーアドレス導入後も、部門内の情報交換やコミュニケーションをスムーズに行うには、ミーティングの頻度を上げることや、チャットツールを利用すると効果的です。メールよりも手軽にコミュニケーションできますし、SNSを使い慣れている人なら、すぐに活用できるでしょう。目的に合わせて1対1やグループでのやりとりができるので、限られた人にだけ伝えたい内容も共有可能です。

 

オフィスの清潔を維持する

新型コロナウイルス感染リスクを最小限に抑えるために、デスクや椅子の清潔を確保する必要があります。各席にはアルコール消毒シートなどの簡易な除菌用具を配置し、スタッフに使用を促すべきです。使用後、これらのアイテムは適切に整理し、その場に放置しないよう指導しましょう。

効果的な整理は新型コロナウイルス感染症対策のサポートにつながります。しかし、整理だけでなく、後で触れる環境の整備も不可欠です。

細かすぎるルール設定は過度な拘束感を生む可能性があるため、フリーアドレスの専門家やデザイン業者にアドバイスを求めることをお勧めします。

 

問題解消のためのポイント03:環境を適切にする

フリーアドレスを導入するにあたり、オフィス用品の変更が必要です。スタッフの位置を確認する手段として、在席監視ツールを導入することも検討すべきです。さらに、どこでもインターネットや社内ネットワークを利用できるように、Wi-Fiの整備が不可欠です。移動が容易なノート型のパソコンが適しています。

書類の量を削減し、デジタルファイルの共有に移行することもお勧めです。必要なツールをスタッフが保管し、部門内で共有できるロッカーの設置も考慮すべきです。特定の作業、通話、オンライン会議用には個別のブース風の場所を確保しておくと良いでしょう。

フリーアドレスを整備せずに導入すると、混乱や問題が生じる可能性があるため、ガイドラインの策定や環境の適正化が不可欠です。ただし、フリーアドレスを適切に実施する方法を知りたい場合、専門家やコンサルタントにアドバイスを求めるのが良いでしょう。

 

スムーズに取り組むためのポイント

明確なルールを設定する

フリーアドレスオフィスの導入に際しては、明確なルールを設定することが欠かせません。

以下のようなルールを設定することで、スムーズな運営を図ることができます。

  • 毎日の席選びは、先着順とする
  • 使用後は、次の利用者のために席を整える
  • 共有物品は、原則として元の位置に戻す
  • 持ち物は、毎日持ち帰る
  • 飲食は、指定された場所でのみ行う

このように、具体的なルールを設定し、社員全員に周知することが大切です。社員がルールを守るためには、継続的な啓発活動や教育が必要となります。また、ルールを定める際には、フリーアドレスオフィスの目的や利点を再確認することが重要です。

目的やメリットを念頭に置きながらルールを設定することで、社員の理解や協力を得やすくなるでしょう。

 

定期的なフィードバックを取り入れる

フリーアドレスオフィスの運営に際しては、定期的なフィードバックを取り入れることが有効です。社員からの意見や要望を集め、運営の改善点を見つけることができます。

フィードバックを取り入れる方法として、以下のような手法が考えられます。

  • 社員からのアンケート調査を実施する
  • 定期的なミーティングを開催し、意見交換を行う
  • 専用の意見箱を設置し、匿名での意見提供を受け付ける

このように、社員からの意見を取り入れることで、フリーアドレスオフィスの運営をよりスムーズに進めることができます。

 

席選びのサポートを行う

フリーアドレスオフィスでは、席選びが毎日の業務となります。席選びのサポートを行うことで、社員の負担を軽減することができます。

サポートの方法として、以下のような手法が考えられます。

  • 席選びのアプリやシステムを導入する
  • 席の利用状況をディスプレイで表示する
  • 共有物品の利用状況を確認できるシステムを導入する
  • 部署ごとや業務内容ごとの席エリアを設定する

このように、席選びのサポートを行うことで、社員のストレスを軽減することができます。また、席の利用状況を確認できるシステムを導入することで、席選びの時間を短縮することも期待できます。

 

清潔なオフィス環境を保つ

フリーアドレスオフィスでは、清潔なオフィス環境を保つことが求められます。以下のような取り組みを行うことで、清潔な環境を維持することができます。

  • 掃除のルーチンを確立する
  • 共有物品の手入れや消毒を行う
  • ゴミの分別や処理を徹底する
  • 空気の浄化や湿度の調整を行う

このように、清潔なオフィス環境を保つための取り組みを行うことで、社員の健康や快適性を確保することができます。

 

まとめ

事例:株式会社アクシス Next. 様

フリーアドレスオフィスの運営には、様々な課題が存在しますが、適切なルールや取り組みを行うことで、その課題を克服することができます。明確なルールを設定し、社員全員が協力して運営することで、フリーアドレスオフィスのメリットを最大限に活かすことができるでしょう。

 

関連記事

働きやすい職場の実現法!2023年版:労働環境の7つの秘訣と効果的な改善策

フリーアドレスの取り入れが上手く行かない理由とその改善策

【フリーアドレス活用法】荷物の収納を効果的にする3つの方法

 

【OFFICE】会社・サービス案内

オフィスの企画・設計デザイン・施工サービスの案内資料です。ミッションや役員紹介、売上推移などの会社情報や、ワークスペースプロデュース〜デザインの考え方やコンセプト、こだわり、私たちの強みを網羅的にご紹介しています。

無料ダウンロードはこちらから

 

【オフィス移転の最強ガイドブック】なかなか聞けないコスト削減ポイント

オフィス移転を考えているすべての企業の皆様の一助となるべく、業界人しか知らない裏事情や知っておかないと損してしまうようなポイントを詳しくまとめました。

無料ダウンロードはこちらから

 

【サービスの流れや詳しいタスクを知りたい方必見!】オフィス移転の物語

「オフィス移転が初めて!」という担当者の方、経営者の方必見!ご提案までの間私たちが考えていることや、工事はどういうふうに進んでいくのか。この機会に、ぜひご一読ください。

無料ダウンロードはこちらから

ご相談は
こちら