オフィスの執務スペースレイアウトは、一見そこまで重要な要素に見えないかもしれません。
しかし、実はオフィスのデスクレイアウトこそが、配置一つで生産性が大きく変わる“魔法”のようなものなのです。それはまた、生産性の向上を通して企業の成長速度や組織カルチャーにもダイレクトな影響を及ぼしてしまうからです。
さて、今日はオフィス移転や改装を検討している方、またはまだ具体的な計画が固まっていない方にも参考になるよう、7つの基本的なオフィスのデスクレイアウトをご紹介します。
事例:株式会社アクシス 様
事例:アイグッズ株式会社 様
最初の形は「対面型」のデスク配置。
生産性向上ポイント!:コミュニケーションの促進、配置換え効率化
これは最も基本的な形で、小さなスペースでも設置可能な、非常に便利なスタイルです。お互いに向かい合う形状なので、コミュニケーションを活発にすると同時に、配置の変更も容易です。席と席の間にミーティングデスクを配置しておくとさらにシームレスなコミュニケーションへとつながります。
ただし、常に誰かと近接しているためプライバシーの確保が難しいという一面も持っています。
次に紹介するのは「同向型」のデスク配置です。
生産性向上ポイント!:とにかく集中、マネジメント効率化
一見すると普通のオフィスとは違う配置ですが、全ての座席が同じ方向を向いており、特定の連携業務を行う職種にはピッタリな形です。席に訪れる人とは直接対面でき、適度なコミュニケーションとプライバシーが両立可能です。ただし、スペース利用効率が低くなりがちで、部署内でのコミュニケーションが難しくなるというデメリットも忘れてはいけません。(弊社での実績はありませんでした…)
3つ目の「カウンター型」のデスクです。
生産性向上ポイント!:コミュニケーションの促進、外出の多い社員が効率的に働きやすい
カウンター型執務スペースは、近年人気を集めるオフィスレイアウトの一つです。カウンター型の配置では、スタッフ同士が近くに座り、コミュニケーションがスムーズに行えます。情報共有や意思の疎通が容易で、チームの協力やコラボレーションに大いに役立ちます。一方、隣のスタッフとの距離が近く、周囲の視線や雑音が気になることがあります。集中力や個人的なタスクにおいては、プライバシーの欠如が懸念されます。
4つめは「非対面型」のデスク配置。
生産性向上ポイント!:集中力向上、キャビネットなどを間に挟み作業効率UP
クリエイティブ業や、個人業務の多い社員に向いていて、デスク自体は隣接していても視線が合いづらいのが特徴です。ややスペース効率が悪いため、十分な広さのあるオフィスでの活用が理想的です。
次に、「半個室型」があります。
生産性向上ポイント!:集中力、作業効率の向上
半個室型デスクは、個人のプライバシーを保ちつつ集中力を高め、シームレスにオンラインミーティングなどが始められるため作業効率を向上させますが、コミュニケーションやチームワークへの制約や、閉鎖的な感覚、スペースの制約に注意が必要です。
5つ目の「スタンド型」は、立ったまま業務ができるハイデスクを活用しています。
生産性向上ポイント!:健康促進、姿勢改善、集中力向上
スタンド型デスクは、立って業務を行うことで健康促進や姿勢改善を促し、集中力を高めます。体の活性化や柔軟性も向上し、個人に合わせたカスタマイズも可能です。ただし、スペースの制約や慣れの必要性、デスクトップの整理や装備の費用には注意が必要です。
7. フリーアドレス型配置
そして最後に、「フリーアドレス型配置」をご紹介します。
生産性向上ポイント!:コミュニケーション促進、チームコラボレーション、業務効率向上
このスタイルでは、各社員が固定の席を持たず、自由に席を選んで作業します。これにより、コミュニケーション能力が向上し、スペースの最適化も進みます。近年ではこのスタイルが主流となりつつあります。
それぞれの配置には、その特性によって適した職種や働き方があります。
そして、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと把握しておくことで、最適なオフィス環境を作り上げることができます。あなたのオフィスはどの配置が最適でしょうか?今回の記事を参考に、ぜひ一つ一つの実績をご覧になってみてください。