CLINIC W 様 | クリニックデザインインタビュー

誰もが落ち着く居心地のいい美容クリニック空間とは? 

「優しい美容医療」をコンセプトに2024年1月に開院した、地域に根ざしたクリニックとして評判を集める「CLINIC W」。
近年、診療科目に特化した美容クリニックが増える中で、CLINIC Wは一人ひとりのお客様に寄り添った美容医療の提供を重視しています。今回は、CLINIC Wの院長である高橋院長が目指す理想の美容医療、その実現に向けたクリニック空間へのこだわり、そして内装を手掛けたユニオンテックとの製作秘話について、詳しくお伺いします。

CLINIC W
高橋 渉 院長

お客様と丁寧に向き合える美容クリニック

現在、美容クリニックは都市部を中心に増加しています。美容クリニックへの抵抗感が薄れてきたことに加え、東京都内などでは最新鋭の医療設備を整えたクリニックが増え、お客様のニーズも多様化・拡大しています。その一方で、自由診療であるために価格設定の相場が不透明になりがちで、価格競争も激化しており、特に銀座や新宿などはまさにレッドオーシャンと化しています。美容に関心が高い方が多いという背景もありますが、こうした市場で美容医療を提供することが自分にとって本当に良いのかを考え始めたことが、群馬県高崎市での開院につながりました。


高崎という場所は、以前に大手美容外科クリニックで院長を務めていた際に縁ができた地域です。そこで感じたのは、東京都内とは異なり、お客様一人ひとりに丁寧に向き合えるということ。この地であれば、自分の理想とする「優しい美容医療」を提供できるのではないかと考え、2024年1月にCLINIC Wを開院しました。

スタッフにとってもストレスのない空間で、より良い医療提供へつなげる

この度のクリニック開院に際して、どなたでも落ち着ける居心地の良い空間を作りたいと考えていました。CLINIC Wは「優しい美容医療」の提供をコンセプトに掲げています。訪れたお客様に心地よい空間を提供することは、私たちのおもてなしの心を表すものです。また、お客様だけでなく、共に働くスタッフにとっても、ストレスのない空間がより良い医療提供につながると考えています。そのため、美容クリニックによくある豪華できらびやかな空間ではなく、シンプルでありながらも落ち着ける空間を目指しました。

このような空間を実現するために、ユニオンテックさんに依頼しました。ユニオンテックさんについては同業の医師からの評判を耳にしていたことと、もう一つ偶然なのですが私がよく通う飲食店の内装も手掛けていたことから、クオリティに対しての信頼感がありました。「依頼したら、どんな提案をしていただけるんだろう」と期待していた部分もありましたね。


しかしながら、形のない「私のイメージ」に合うものをちゃんとご提案をいただけるかどうかは心配でしたので、はじめは複数の会社さんに相談させていただきました。最終的にご提案いただくのは2社に絞り込んだのですが、やはりユニオンテックさんのご提案が最も期待通りでした。他社は図面と見積もりのみの提案でしたが、ユニオンテックさんは図面に加えて空間のコンセプトやCGも提案してくださり、非常に具体的なイメージができました。特に感心したのは、デザインだけでなく、私たちの理想とするクリニックにとって空間がどのようにあるべきかをしっかりと考察してくれたことです。こうした提案は、私の想像を超えるものでした。

何度も対話を重ねて誕生した、理想のクリニック

私自身、具体的なイメージがはっきりしていたわけではなかったので、デザイナーさんと対話しながら一緒に作り上げていきたいという思いがありました。最終的に、デザイナーさんとともに進めていくプロセスがとても良かったです。提案を受け、何度も検討を重ね、私たちスタッフの意見も取り入れながら細部にまで徹底的にこだわりを反映していき仕上がったデザインは大変満足のいくものでした。
また、クリニックの顔となるエントランス部分は「CLINIC W」のロゴをイメージしたデザインで、個性がありながらもモダンな雰囲気でとても気に入っています。植物もコーディネートされ、温かみのある印象に仕上がりました。デザイナーさんからは、全体をシンプルにしたとしても、クリニックの顔となる部分には意匠性を持たせるべきだとアドバイスをいただき、「ここは一番力を入れるべきところです!」と強調されたことに非常に納得しました。CLINIC Wは、美容医療を提供する場所ですので、美しいデザイン性があるのは当然です。 

デザインはユニオンテックさんの複数の方に担当していただきましたが、特に女性デザイナーさんからのカウンセリングルームやパウダールームに関するお客様視点での提案には大変感謝しています。例えば、椅子の高さ一つに至るまで細やかにこだわっていただきました。クリニック内の各部屋の配置については私のこだわりがあり、かなり検討を重ねました。最終的には、バックスペースを広く取り、処置室をクリニックの中央に配置するレイアウトに決定しました。

これは、スタッフが機械を移動させながら医療を提供するための動線を考慮したものです。施術内容によってはお客様に何度も部屋を移動していただくことがあるので、その際のストレスをできるだけ減らしたいという思いがありました。何度も調整を重ねた結果、最適なレイアウトが実現したと思います。ただ、バックスペースと処置室が隣接しているため、スタッフの雑談がお客様に聞こえてしまうという予期せぬ課題もありましたが(笑)。

多様なお客様一人ひとりに、「優しい美容医療」を提供し続ける

独立開院にあたり、前職で一緒に働いていたスタッフに声をかけました。皆が快く集まり、当院で引き続き働いてくれることは本当に嬉しいことです。おかげさまで、求人を出さずに開院することができました。当院には私のほかに女性医師も在籍しており、婦人科形成などの診療も行っています。男性医師に抵抗を感じるお客様でも、安心して通院いただけるようにしています。また、70〜80代のお客様もいらっしゃり、アンチエイジングを希望される方が多いです。さらに、男性のヒゲ脱毛のニーズも増えています。このように、美容医療のニーズは本当に多岐にわたります。そのため、当院では美容皮膚科と美容外科の両方を提供し、可能な限りお客様の要望に応える体制を整えています。

ビジネスの観点から見ると、提供する診療科目を特化することも一つの戦略ですが、私は多様なお客様の要望を受け止め、一人ひとりの気持ちにきめ細かく寄り添った医療を提供することを目指しています。美容医療業界の変化が激しい中でも、私たちはお客様に対して誠実に向き合い、ブレない信念を持って「優しい美容医療」を提供し続けたいと考えています。

今回、ユニオンテックさんのおかげで、とても居心地の良い医療空間が実現しました。「CLINIC W」では、空間だけでなく、どなたにも優しい美容医療を末永く提供していきたいと思います。

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