「アポロンクリニック」は、勤務医時代からクチコミで評判の高い和田 真梨子先生が開院した栃木県宇都宮の地域密着型の美容クリニック。
リゾートホテルのような癒しとスタイリッシュさを併せ持つその佇まいは周辺地域の中で突出した存在といっても過言ではありません。
当インタビューでは、そのアポロンクリニックを開院することになった経緯や、ユニオンテックとのお取り組みプロセス、そして目指すべき姿についてなどをお伺いします。
理想を叶える美のパートナーとして美容医療に向き合う和田真梨子先生の、その温かいお人柄を感じていただけるインタビューです。
私はこれまで大学病院に勤め、その後大手美容外科クリニックに6年在籍しており、当時は医師といっても組織に属していたので、医療提供以外の煩雑な業務もたくさん抱えていました。その間に結婚・出産をしたことで、お客様と向き合いたくてもそこに集中しづらいことがあったり、理想とするワークライフバランスが難しくなっていったんです。そして徐々に、働き方を変えてもっと時間をうまく使いたいと思うようになり、独立開院への思いが強くなっていきました。独立して自分が思い描くクリニックをつくり、そこで働くスタッフが理想と思える環境を整え、患者様を全力で輝かせるための場を作りたいと思いました。
この度満を持して栃木県宇都宮に開院したのですが、この街は、私が某大手美容外科クリニックに在籍していた際にその宇都宮院の院長として赴任したこときっかけで訪れた地で、もともと私自身がゆかりがあったわけではありません。ですが、その1〜2年ほどの短い赴任期間の中で、街の雰囲気やそこで暮らす人々などすべての要素が落ち着くというか、とても私の肌に合ったんです。東京からも1時間ぐらいでアクセスできる立地ですので、利便性もいい。そして、勤務医時代に慕ってくれていたお客様がたくさんいてくださったことも私にとって最高の喜びであり、大きな後押しになったかと思います。 こうしてさまざまな要素が重なり、この地で開院する運びとなりました。
クリニックを開院するにあたって、はじめは本当にわからないことだらけで本当に勉強になりました。とくに内装デザインや工事は知らないことが多く、今回設計から施工までを担当してくださったユニオンテックさんにはたくさんお世話になりました。
はじめはユニオンテックさんを含め、5社ほどの内装会社さんへ相談やお見積もりの依頼をしました。「お店をつくる」というとても大きな買い物になるので、さまざまな提案の中からしっかりと検討したかったというのが正直なところです。
そして、各社さんにお見積もりとあわせて設計図やデザインイメージをいただいていたのですが、その中で1番驚かされたのがユニオンテックさんでした。これはこのインタビューのためのリップサービスではなくリアルに感じたことなんですよ。今から思い返しても驚きの連続だったなとあらためて思います。
まず最初に驚いたのは、私個人のことをすごく調べていてくださったこと。SNSなどをくまなくチェックして、クチコミなどを分析していただいてたんです。
内装工事の依頼をしたのに、そんなところから提案していただけることなんて思いもよりませんでした。ほんとうに驚きました。そして、そんな情報をもとに「どんなクリニックを作っていくべきなのか」をちゃんと定義してくださったんです。ふわっとしていた私の考えを、見事に言語化していただけた。
さらに提案の際も、クリニックのコンセプトをわざわざムービーにしてプレゼンテーションしていただいたんです。とても嬉しかったと同時に、ハートまで持ってかれちゃったなと(笑)。もう、脱帽でした。
そんな驚きの連続だったわけなんですが、真面目な話、単なる「クリニックという箱」をつくるのではなく、クリニックの進む道までも気づかせていただけたんですよね。こんな提案をしてもらえる会社なら安心して依頼できるなと確信が持てた瞬間でもありました。あらためて、感謝の気持ちしかないですね。
「アポロンクリニック」の名前は、医術をつかさどるギリシャ神話の太陽神「アポロン」から名付けました。太陽のように温かく、すべての人に寄り添いたいという思いを込めています。
ユニオンテックさんに依頼するにあたり、名前の由来を含めてクリニックの雰囲気などをお伝えしました。リゾートホテルのような雰囲気で、ちょっと非日常でありながらも落ち着ける空間であること。エステやスパのように通えるクリニックでありたいことなどです。
デザイナーさんからはヒアリング段階でもさまざまなビジュアル資料を見せていただき、丁寧なイメージのすり合わせをしていましたが、出来上がってみるとまさに「アポロンクリニック」の名にふさわしいお店に仕上がっていて感動しました。
随所にみられるカラーリングや素材の使い方など、私の好みをしっかりと汲み取っていただきました。予算的に実現できなかった部分も多少はあったりしますが、ご提案いただいたものすべてがお気に入りです。
特に気に入っている場所は、処置室などが並ぶ長い廊下。
各部屋にそれぞれナンバリングがされているんですが、そのナンバーに使っているフォントひとつとっても素敵なんです。ナンバーと照明の組み合わせも、まさにリゾートホテルのようにいい感じで。天井の印象的なカラーリングもポイントですね。あ、そうそう床もウッドの中にゴールドが少し使われてたり‥。すみません、あげるとキリがありませんね(笑)。
そして今回はロゴのデザインも一緒に作っていただいたんですが、こちらもイメージ通りでした。デザイン案はいくつかあり、選択肢を用意していただいたのも嬉しいポイントでした。このロゴは、受付の背面や道路に面しているガラスなどにも使われていて、クリニックの顔にもなっています。とても印象的なデザインになっているせいか、道路を行く人たちがチラチラと見て通り過ぎていくのが嬉しいですね。
院内の動線としてはプライベート性を重視しています。宇都宮という場所は、人同士の距離が東京都内と比べて非常に近いということもあり、患者様の中には通院しているのが知られたくないという方も少なくありません。そういったことも考慮して待合室を作らず、すぐに個室へご案内するような設計になっています。都内にいる若い人だとそういったことは気にしない方も多いですが、とくに大人のお客さまは違いますよね。 細部に徹底的にこだわったことで全体の金額は上がってしまいましたが、ユニオンテックさんはさまざまな減額の工夫や代替案のご協力をしていただきました。
また、私がびっくりしたのはB工事でした。そもそも「B工事」なんていうものが存在することを知らなかったので、 そこに関わる交渉もユニオンテックさんが代行してくださりデザイン面だけでなく何もかもお世話になりました。
クリニック立ち上げるということはとても大変です。結果的に、勤務医の頃よりも忙しくなったんじゃないかと思うほどです(笑)。ただ、一から何かを作るというのは、ほんとうに大きな喜びですね。スタッフとの開院準備も高校時代の文化祭のような感じで取り組んでいて、忙しいことも楽しめていると思います。
現在、美容医療の分野はめざましいスピードで進化していて、患者様のニーズも多様化しています。東京都内だと、部位に特化したメニューで展開するクリニックさんがたいへん多くなっています。しかしながら、それぞれの部位に限らずに、トータルで診て欲しいという患者様もたくさんいらっしゃるんです。ここ宇都宮には、まさにそんな患者様が多いんです。とくに大人の女性の方なら、目を大きくしたいとか鼻を高くしたいという要望よりも、昔の自分に戻りたいという要望が非常に多い。いわゆるアンチエイジングてすね。
例えば、ほうれい線などのシワを取って少しでも若返りができるだけで、もう一度輝ける。そういった視点で、一人ひとりの患者様と向き合って医療を提供していきたいと考えています。あと、女性ドクターになら相談したい!と思っていただけることに関しても意識していきたいですね。男性だとか女性だとかっていう時代ではなくなりつつありますが、私たちが提供する美容医療は、現実的にはデリケートなことも多々あります。女性医師ならではの目線で、細やかな部分のアドバイスやケアをさせていただくことができたらと考えています。
美容医療業界ではまだまだ男性ドクターが多いですので、悩まれている方はぜひご相談いただきたいです。
最後に、開院するにあたって、さまざまな人の助けがあってこそ、とあらためて気づいたことが多く、それが一番の学びでした。とくに家族の協力なしでは、開院することは絶対に無理だったなとひしひしと感じています。
だからこそ、これからは自分自身がお返ししていかなければと思っています。クリニックに訪れる患者様はもちろんのこと、一緒に働くスタッフや協力会社の方々、そして家族にとっての温かなアポロン(太陽)になりたいなと思います。