ヘアサロン「Blanc Couleur」 様

前職時代から思い描いていた 理想のヘアサロンへ

 

新しいヘアサロンのかたちをつくる

 

Blanc Couleur オーナー
金沢 竜矢 様

私は元々美容師だったわけではありません。メーカーで営業をした後に商品開発やマーケティングを経験し、2015年7月に独立しました。

いつかは起業したいという夢があり、今までメーカーの人間としてずっと携わってきた美容業界で、私がずっと考えてきたことをカタチにできる店を出したいと思ったんです。 Blanc Couleurはヘアカラーが中心で、基本的にカットは行いません。40代以上の大人女性を対象とした、90日間染め放題という新しいスタイルを提案しています。
こんな発想になったのは、私自身、美容師免許を取得しているものの、ヘアサロンで従事していなかったからかもしれません。
普通、美容技術者は3年から5年をかけてヘアカットの技術を身に付けていくもので、その技術をサービスのメインに持って来るのは心情的に当たり前のことですよね。
ですから美容業界全体がカット&カラー、カット&パーマといった具合にカットを中心としたビジネスが大半なんです。
しかしこの通常の美容サービスがもう飽和状態で限界に来ている。
大人女性のライフスタイルに合わせようと思ったら、ヘアカラーのサイクルに合わせるべきだと私は思ったんです。
「髪を染めたい時」が「美容室に行きたい時」なんです。この発想の転換をする時が来たのではないでしょうか。

 

ユニオンテックはすべてを理解してくれた

出店するにあたって、知り合いから内装デザインの会社さんを一社紹介していただきました。
そこにお願いするつもりでいたのですが、本当にこの一社で決めてしまって良いものなのかという不安と、もう少し一緒になって密にコミュニケーションを取りながらチームとして仕事をやっていける会社さんが居ないかなという思いがありまして、その会社さんの他にもう一社とコンペというかたちを取らせていただきました。
その候補に上がったのがユニオンテックさんでした。  

ユニオンテックさんを知ったきっかけはホームページでした。「美容室・内装・デザイン」というキーワードで検索し、いくつかのサイトを閲覧した中の一つでした。
美容室の施工事例もたくさんあって、グラフィックも手掛けられている。多角的に事業を展開されているので、安心できる会社なんだろうなという印象を受けました。
ホームページを見て問い合わせの電話をしたら、すぐに営業の方から連絡を頂いて。
私も美容業界に長年いるもので「この業界の施工とか大丈夫なんですか」という、少し失礼な質問をしたんです。そうしたら「すべて任せていただければ大丈夫です」と自信満々にハッキリと言い切る感じが、ぜひ会って話してみたいと思ったんです(笑)。  

実際にお会いして、初対面にもかかわらず2時間ほど話し込んだ記憶があります。
どんどん丸裸にされてしまって、いつの間にか事業計画書まで見せていました(笑)。美容業界に精通されていたし、これまでの経験からのアドバイスも心に刺さりました。
決定打になったのは物件の内見の時のこと。古いビルだったので建物の図面が無かったんですが、その場ですぐに採寸、2日後にもう作図して送ってくれたんです。
もう一社とはスピードの差は歴然でした。ほんとに「この会社すごいな」と感心しました。
その後、デザインの提案をいただき、非常に理想に近かった。他社も決して悪くなかったですが、ユニオンテックさんはすべてを理解してくれていました。
こちらのコンセプトやスタンスはすべて伝わっているんだなと思い、発注を決めました。

 

こだわりの詰まったデザイン

   

大人女性を対象に、落ち着ける雰囲気の空間を目指していました。
落ち着けるということには「周りの視線が気にならない・圧迫感がない」ということが必要不可欠だと思います。
そのため外からはガラス張りで開放的にしつつ、店内の仕切は140cmで統一されていて、通行中の方と目があうことはありません。
技術者の身長や椅子に座った時の目線の高さ、天井との兼合いも考えてベストな高さになっています。さらにお気に入りは印象的なカラー使い。
最初はもう少しビビットなグリーンだったのですが、空間を広く明るく見せたいという私の要望でこのレモングリーンを提案していただきました。  

ファサードへのこだわりは、ヨーロピアンアンティーク調の深めのグリーンにゴールドのサイン…そういったイメージがあったのですが、上げていただいたデザインが驚くほどピッタリで。思わず営業の方に「よく伝わっていますね」と言ってしまったほどイメージ通りでした。
当店のメインはヘアカラーなので、照明の色には少しこだわりました。違う色の照明を掛け合わせて、スポットが集まった位置で見ると自然光に近い色になるように設計されています。また、シャンプー台付近は照明を落としてリラックス効果を得られるようにしてあります。
デザイナーさんには空間の設計、施工以外にもアドバイスいただきました。細部までこだわりをもって、小物の提案などもしていただきました。
椅子を買う時に「こういう色を買おうと思っているんですけど」という相談をしてアドバイスをいただいたり、イメージにあったインテリアなどのショールームの案内をいただいたり。
空間の全てを徹底的に見てくれている。そういった姿勢が嬉しかったです。
そうして出来上がったこの空間には愛着がわいていて、とても満足しています。  

そんなわけで、ユニオンテックさんに不安というのは特にありませんでした。ただ、天井がコンクリートなので不必要な線がたくさん入っていたりして、最後までクリーニング屋さんを入れていただいたり、質感を残しつついい具合に綺麗にしてくださいという無茶なお願いをしたりしましたが、今思うと天井は白でもよかったかもな、と。将来、儲かったらまたユニオンテックさんにお願いします(笑)。

 

美容業界とBlanc Couleurのこれから

Blanc Couleurという名前は、フランス語で「ブラン」は「白」です。
文京区白山ですし、白髪染めを中心としたヘアカラーサービスを行う、そして私自身が起業してまっさらな状態の、そんな意味の「白」です。「クルール」は「カラー」という意味で、ヘアカラーを想起させるように決めました。文法上に無理はありますが、他には無い言葉として気に入ってます。  

今回起ち上げたお店のサービスは、あまり類のないヘアサロンのスタイルなので、不安がないと言ったら嘘になりますが、大人女性たちに必ず受け入れられると信じています。このサービスを通じて、美容業界の根深い課題を解決できたらとも思ったりしています。美容業界は仕事内容がきつく、労働時間は長い。
美容師は3年で半分、おおよそ10年までで約70%が辞めてしまうんです。国家資格取得者の中で、年収は最下位。さらに、女性であれば出産した後や、家庭を持ちながら美容師を続けるのは本当に難しい。美容師免許を持っているのに美容師として働けない休眠美容師が75万人以上居るんです。

そういった人たちの雇用の受け皿になれればと心から思っています。サービスも雇用形態も今までになかったカタチ。このスタイルをぜひ確立させていきたい。

ユニオンテックさんのおかげで想い描いていた空間づくりができましたので、それがしっかり活かされる経営ができるようがんばりたいと思っています。

この記事のプロジェクト

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