会議室のデザインが空気を変える!
ノウハウ 2024.01.17

企業の業績を上げる要因は、製品の良し悪しや効果的な広告・宣伝などさまざまです。外に向けての戦略はもちろんですが、実は内に対してのアプローチも、企業の業績を上げる大きな要因になっているのです。

そこでまず見直したいのが会議室です。

なぜ会議室を見直すべきなのか、探っていきましょう。

 

会議室の重い雰囲気が意見を出にくくしていた!

会議は企業の頭脳ともいうべき、大切な業務です。製品開発のアイデアや企業の方向性など、企業活動のすべてが会議から生まれてくるものだといっても過言ではないでしょう。

会議は、活発な意見交換があってこそ企業の舵取りとなるのです。しかし、実際の会議の場では静まり返ってしまい、活発な意見どころか重苦しい空気に包まれてしまうということも少なくありません。

どうして会議が重苦しくなってしまうのでしょうか。そこにはさまざまな理由がありますが、ひとつの原因としては会議室自体の雰囲気、オフィスデザインの良し悪しが会議の重苦しいムードを作り出すことがあります。

業績を上げるためには、まずはさまざまな従業員の斬新で多様な意見やアイデアが不可欠です。企業の頭脳たる会議が滞っていたのでは競争に遅れてしまい、ひいては企業活動にも多大な影響を与えてしまいます。そんなときは、会議室を見直してみましょう。会議室のレイアウトや照明などが重苦しい雰囲気を作っていて、意見を出しにくい原因になっている可能性があるかもしれません。

もし意見があっても言い出せないようなムードが会議室にあるとしたら、それは確実に改善する必要があるでしょう。

 

内装の違いで空間は広くも狭くも見せられる

事例:DCM ベンチャーズ 様

事例:キャシュモグループ 様

事例:クイック・ネットワーク株式会社 様

事例:某映像制作会社 様

重苦しく意見が出にくい会議室の特徴とは、どういったものでしょうか。

まず、会議室全体が薄暗く明るい雰囲気でない状態が、意見が出にくい会議室といえるでしょう。逆に、意見やアイデアが出る環境はどういう状態かというと、人の気持ちを上向きにさせる明るい照明や壁紙、温かみのある色のテーブルや椅子など、全体的に明るい色調であることです。

また、空調の切り替えが部屋単位でできるかどうかも大切な要因です。会議室の色調や空調のほか、会議室自体の空間がどういう状態かということも、活発な会議になるかならないかの一因になります。会議室が開放的でゆったりした内装の場合は、会議参加者もリラックスできて緊張感もほぐれます。閉塞感がなくなるため、意見やアイデアを内に留めておこうという感覚も少なくなる可能性があります。

しかし、会議室が狭いから開放的にしにくいという場合もあるでしょう。実は、内装の違いひとつで会議室の空間を広くも狭くも見せることができます。大事なことは、会議室とはこういうものだと決めつけないことです。大きなトレニアをいくつも組み合わせる必要はないのです。内装や可動式のパーテーション、テーブルなどを上手く使うことで、空間を広くも狭くも見せることができるのです。

事例:東急不動産株式会社 様

事例:株式会社広研 様

 

会議室の雰囲気を決めるのはテーブルとチェア!

事例:日本ジェネティクス株式会社 様

事例:株式会社メディアフォース 様

事例:株式会社ビズリーチ 様

例えば、白やアイボリーなどの明るい色調の内装は空間を広く見せる効果がありますが、内装以外にパーテーションやテーブル、チェアなどでも空間のコーディネートが可能です。これまで会議室には長方形のトレニアなどが多く使われてきましたが、一人用のテーブルを組み合わせて大きなテーブルにすることができるセットもあり、こういったテーブルセットは空間をさまざまなレイアウトに変化させることができます。

大勢の会議では大きなテーブルに、少人数のミーティングなどは個人テーブルにし、ざっくばらんな意見交換をする雰囲気にすることができます。これもひとつのオフィスデザインといえます。

事例:FANTAS technology株式会社 様

事例:エイジス北海道株式会社 様

また、テーブルやチェアのカラーも、グレーなどの事務機器と合わせると考える必要はありません。明るい内装に合わせるべく、会議参加者の気持ちを上昇させる赤色などのビビッドカラーなチェアに、気持ちを落ち着かせるホワイト系のテーブルなど、心理的効果を狙った備品を用いることも大切です。参加者の活発な意見を引き出すのは、本人の積極的な意思であることは言うまでもありませんが、意見を引き出す空間を作ることも必要です。

事例:株式会社アクシス 米子OFFICE 様

参加者の気持ちを上向かせる内装やテーブル、チェアなどを選ぶことも大事なことなのです。

 

意識するのは来訪者か従業員か

事例:株式会社バンダイナムコネットワークサービス 様

事例:株式会社ソードケインズスタジオ 様

会議室の空間を作るうえで考慮すべきことのひとつに、誰を意識して会議室を作るのかということが挙げられます。

会議室では従業員はもちろん、取引先企業など来訪者を招いて会議を行うこともありますが、一般的には社内の従業員が企業活動を行ううえで使うことが大半です。ですから、会議室を多く使用する社内の従業員の意識に働きかけるような明るく開放感のある会議室を、オフィスデザインすることによって創出することが大切でしょう。

事例:株式会社アクシス 様

しかし、従業員の活発な意見やアイデアを引き出す会議室を作るということは、翻って社外の来訪者の意識にも良い働きかけができる会議室に成り得るということです。従業員の意識向上のためにオフィスデザインした会議室が、来訪者との会議にも良い結果をもたらすとすれば、一石二鳥といえる効果が期待できます。業績を上げるためにさまざまな戦略や営業活動を行うのは、企業として基本的なことでしょう。企業活動をさらに活発化させ、従業員の意識向上を図るうえでは、会議室という頭脳の集約の場に目を向け、内容を見直すことはとても大切なことです。

従業員の意見やアイデアがなかなか出ない、会議のときの空気を変えたいなどという場合は、会議室のオフィスデザインを一考してみるのもひとつの方法でしょう。

 

 

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