社長室を閉鎖空間にしない!新しいコンセプトのオフィスデザイン
ノウハウ 2024.01.17

社長室は、オフィスの中で閉鎖的な印象を持たれやすい場所です。従来の社長室のイメージを一新しながら、仕事のしやすさと社員との距離感を縮める工夫をするにはどうしたらいいでしょうか。新しい社長室のあり方について考えてみましょう。

 

社長室は単なる社長のプライベートルームではない

事例:株式会社ビートレーディング 様

社長室は企業にとってどのような位置付けであるべきでしょうか。

企業によっては社長室を設けていないところも見られますが、社長室を用意しているところは多く、デスクのほかに応接スペースを取っているのが一般的です。従来の社長室といえば壁で完全に区切られた個室というのが主ですが、誤解してはいけない注意点があります。それは、社長室は社長のプライベートルームではないということです。

社長室は執務室というだけではなく、社長への来客をもてなす空間、大切な交渉の場でもあり、ときには社員とのコミュニケーションの場にもなります。重要な話をする場合もあるでしょうが、従来の社長室に多く見られるような密室性の高い部屋が良いということではありません。

社長室をどうするかで社員のモチベーションが左右されますし、企業全体のイメージにも反映されます。必要以上にプライバシーが保たれてしまうことで、業務に関係の薄い個人的なものが並んでしまうような社長室では、社員の信頼を欠いてしまうことも考えられるのです。プライベートな来客が多いのも同じことがいえます。社長室をどうするかは、企業の雰囲気を決めるといっても過言ではありません。

 

高級感は残しつつ重厚感を減らして親しみやすく

事例:合同会社バイブリーアニメーションスタジオ 様

ベンチャー企業という言葉が聞かれるようになった頃から、社長室の考え方は少しずつ変化している印象があります。

社員との隔たりを取り外し、企業が一丸となってひとつの目標に向かっていくというイメージの社長室が増えているのです。隔たりがないというのは、単に仕切りがないということではありません。社員との距離感の問題です。企業の代表の執務室であると同時に、社員との距離を縮めた社長室であることが望ましいといえるでしょう。高級感は残しつつも、重厚な雰囲気を減らしていくことです。重厚感のある社長室は、社員との壁を作ってしまう要因のひとつになります。

では、どこに高級感を持たせればいいのでしょうか。

それは、デスクなど什器選びに反映させればいいのです。価格だけの問題ではなく、上質な使いやすいものを選びましょう。デザインや設計にこだわったデザイナーズ家具などもおすすめです。シンプルでスタイリッシュなものが多く、使いやすさ以外にオフィスをおしゃれに演出してくれるメリットもあります。

オフィスデザインで大切なのは、全体がバラバラな感じにならないことです。イメージを統一しつつ、社長室のものはグレードを上げたものにするのが理想といえます。

 

仕事のしやすいクリエイティブ空間に

近年増えているのは、フラットなイメージのオフィスデザインです。

欧米にはすでに多いスタイルで、日本でも同様のオフィスデザインが増えています。社長室の作り方もこのフラットなスタイルが反映されつつあります。従来の社長室との大きな違いは、重厚感を取り払いクリエイティブな空間へと変化していることではないでしょうか。これはオフィスデザイン全般にいえることですが、社長室にもそれを反映して重視する傾向が広まっています。

社長自らがアイデアを発信し、それに対して社員の意見や新たなアイデアに展開することは、企業を伸ばす力に繋がります。

また、その逆もあります。近年大きな成功を収めた企業は、どのようなオフィスデザインをしているでしょうか。その多くが発想を柔軟にするクリエイティブなものです。社長室にもそれがいえます。創造力を豊かにしてくれるクリエイティブな空間として社長室を設けることは、業績アップの条件といってもいいかもしれません。そして最も大切なのは、社長自身が仕事をしやすい空間であるということです。

重厚感ではなく、仕事をするうえでの効率性を重視した社長室を心がけましょう。

 

扉や壁を工夫して社員とコミュニケーションを取りやすく

社長室という空間でありながら、社員との隔たりを取るというのはなかなか難しいかもしれません。

しかし、扉や壁を工夫すれば可能になります。扉と壁の使い方次第で、社長室の位置を守りながら社員とのコミュニケーションが図りやすいものにできます。そのためには、従来の壁で完全な個室として区切ってしまうのはやめましょう。スチールやアルミのパーテーションを効果的に使えばいいのです。ガラスブロックのパーテーションを使えば、たとえ扉をつけた場合でも視界はクリアになります。

全面が見えてしまうことで業務上に不都合があるなら、一部に曇りガラス風のシートを貼ることで解決できます。

扉はつけずに、パーテーションで必要な部分だけ区切るという方法もあります。床に工夫してさらに段差をつけるのもいいでしょう。

社長室という区別はできていながら、社員との隔たりが少ない空間が実現できます。いつでも社長の姿を近くに感じられることで、社員にとっても意見を確認しやすい環境づくりが可能になります。見えない壁や扉で作られた入りにくい密室ではなく隔たりをなくした社長室にして、社員とのコミュニケーションを取りやすくしましょう。

 

 

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