《セルソース株式会社様》オフィスデザイン×人的資本経営 〜経営者インタビュー #01〜

「オフィスは表面的な格好良さを必要とする場所ではない」ということです。カフェスペースが充実しているかどうかよりも、会社の目指す方向性やパーパスといった本質を体現することが重要。


企業ミッションに「すべての人生に、再生医療を。」 を掲げ、脂肪由来幹細胞加工受託サービスをはじめとする再生医療関連事業を展開するセルソース株式会社様。この度、セルソースの未来を見据えた明確なビジョンと、そのビジョンを支えるオフィス環境の重要性について、代表取締役CXOの裙本理人様に、ユニオンテック株式会社のワークスペースプロデュース事業部長・赤枝泰明がお話を聞かせていただきました。この対談を通じ、オフィスへの投資がいかにして企業文化とイノベーションの推進に影響を与えているのかを深掘りしていきます。 


“人”のことを考えたオフィスで確かな投資対効果を 

セルソース株式会社
代表取締役 CXO 裙本 理人 様 (以下、敬称略)

―― 赤枝 セルソース様は「HSF経営」を謳われていますが、どういった経営方針なのでしょうか? 


裙本
 昨今の社会でよく言われている「ESG」(Environment、Social、Governanceの3点に留意した経営)を我々なりに解釈して、「そのうえで、セルソースどういう会社になりたいのか」を導き出した経営手法です。「Human」「Social」「Future」の頭文字を取っています。人(Human)を中心とした経営で、社会(Social)に良い影響を与え、未来(Future)を作っていくという考え方ですね。これが、結果的に「ESG」の文脈とも合流するのではないかという考えです。 結局、事業を作るのも会社を作るのも人ありきなので、「人に投資していく」ということを掲げた経営になっています。 


―― 
赤枝 では、その上で新オフィスをどんな形にしたいと思っていたのでしょうか? 


裙本
 今回のオフィスでこだわったのは、ワンフロアであるというところです。コロナ禍に入ってからリモートワークが増えましたが、やはりリアルにコミュニケーションを取るほうが圧倒的に仕事が早く進みますし、熱量も伝わるという結論に至りました。 なので、オフィスをワンフロアにして、コミュニケーションを取りやすい環境を整えたいと思っていました。執務スペースに関しては、社長室のような壁に囲まれていて視界に入らない部屋も不要だと考えていましたね。 

―― 赤枝 そういうオフィスが“投資”になると考えたのですね。 


裙本
 はい。オフィス投資ってあくまでも、“投資”であって“浪費”であってはならないと思うんですが、現時点で「回収できる」という結論です。 メンバーにアンケートを取ったところ、働く環境に対する評価は非常に良く「働きやすくなった」、「コミュニケーションを取りやすくなった」といった言葉が寄せられていますし、間違いなく事業にドライブがかかっている状態ですね。 


―― 
赤枝 我々ユニオンテックも、投資という観点を非常に意識しています。例えば工事に1000万円を投じていただいた場合、その金額で形にするオフィスは経営のどこに効いて、どういった成果を出すのが理想なのか。そういうご提案させていただいていますね。ちなみに、採用面で変化はありましたか? 

裙本 採用、来客ともにオフィスにいらっしゃった方々の反応は良いですよ。「セルソースと一緒に仕事をしたい」と思ってくださる会社様がたくさんあるのではないかと実感しています。
今回の移転工事を経て僕が感じたのは、「オフィスは表面的な格好良さを必要とする場所ではない」ということです。カフェスペースが充実しているかどうかよりも、会社の目指す方向性やパーパスといった本質を体現することが重要。今回のオフィス作りでもこだわりたいところでした。ユニオンテックさんのメンバーの方々も、僕らと同じ熱量でオフィス作りに向き合ってくれたのは嬉しかったです。「ここは違う」と思ったらすぐに変えるといった、方向転換もしやすかったですね。 


―― 
赤枝 実際、最初に提案したプランと最終的なプランはかなり変わりましたからね。そうして出来上がったオフィスは、「ZERO BASE」と名付けられました。御社のバリュー「ゼロベースで考える」に直結するネーミングですし、「今日の打ち合わせはZERO BASEで」という言い方で通じるのはいいなと感じました。 


裙本
 「集合できる場所」という意味を持つ「BASE」は、使いたかったんですよね。ZERO BASEという呼び方はすでに定着していますし、会議では「ゼロベースで考える」というワードも頻繁に出ています。僕がメンバーに逐一伝えているのもありますが、このオフィス自体、そういう意識を自然と持てるような空間になっているのは大きいでしょうね。 


―― 
赤枝 いろいろと聞かせていただきありがとうございました。またオフィスの拡大や移転をする際もお声がけください。 


裙本
 ぜひ、よろしくお願いします。 


―― 
赤枝 本日はありがとうございました。 

 

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