オフィスのレイアウトやデザインを考えるときは、ついつい内部の空間に目がいってしまいがちです。ですが、実はあまり意識していないところにも、考えるべきポイントがあります。
オフィス全体を見渡すとき、また、デスクワークに疲れてストレッチをするとき、「天井」が目に入るはずです。天井も、毎日目にするものですから、デザインや機能について一度考えてみましょう。
高い吹き抜けの天井は、ショッピングモールやホールなど、デザイン性や音響を重視する建物によく見られるものです。このような場所を訪れた際、「開放的だな」と感じたことはないでしょうか。
「広さ」は、場所の面積だけでなく、空間全体で感じるものです。そのため、天井が高いオフィスは、広々とした雰囲気になります。アイディアが大切な業種や、革新的、自由、といったイメージの企業の場合は、天井の高さが高めのオフィスがおすすめです。
反対に、オフィスの一体感を出したい場合や、アットホームな雰囲気を大切にする企業の場合は、あまり高すぎる天井は逆効果になってしまうこともあります。天井の高さに特徴のあるオフィスビルを選ぶときは、自社の特徴や演出したい雰囲気について考えてみましょう。
また、オフィス内部だけでなく、受付の天井高についても企業イメージを左右するポイントです。エントランスや受付が吹き抜けになっているオフィスビルは、解放感や高級感を出すことができます。
オフィスの賃貸契約を結んだ後、内装工事で変更ができるものとできないものがありますが、天井はなかなか変更しづらい部分でしょう。材質や、そもそもの天井の作りを後から借り主が変えるというのは非常に困難です。そのため、天井がどのような作りになっているのかは、契約を結ぶ前に確認しておく必要があります。なぜなら、天井にも様々な材質があり、それぞれの材質によって機能性が異なるからです。
オフィスの天井で特に注意したいのは、音についてです。上階の物音が漏れ聞こえてくるようなオフィスでは、集中して業務にあたることができませんし、ホールのように室内の声や音が反響してしまうのも困ります。これは極端な例ですが、天井の吸音性については検討しておくべきポイントのひとつです。
また、カビを防ぐための防湿性や、火事防止のための防火性、天井の剥がれや雨漏りを防ぐための耐久性なども重要です。
オフィスの空間デザインを考えるときは、内装のレイアウトに意識がいってしまいがちですが、天井デザインも空間を構成する大切な要素のひとつです。内装がお洒落なカフェを考えてみても、天井部分に意匠をこらしているケースは数多くあります。
同様に、オフィスであっても、配管をわざと見せる、コンクリートのうちっぱなしを利用するなど、デザイン性の高い物件を利用している企業もあります。
そもそもの作りは一般的でも、天井の色を変えることで雰囲気に変化を持たせることが可能です。一般的な白い天井はオフィスを明るく、清潔に見せることができますし、薄ベージュ系などの暖色は、温かみのあるオフィスを演出することができます。
また、同じ天井であっても、モチーフをつり下げたり木枠を取りつけたりすると、雰囲気はがらりと変わるでしょう。
オフィスの模様替えや移転をする際は、天井を利用した雰囲気づくりをしてみてはいかがでしょうか。
オフィスの天井は、日頃あまり意識しない部分かもしれませんが、だからこそ、ほんの少し雰囲気を変えるだけで大きく印象を変化させることができます。
素材による機能性の違いや、色合いを意識するだけでなく、飾りを利用することで簡単にオフィスの雰囲気を変えることもできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
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