クライアントにとっても社員にとっても、エントランスでの滞留時間は僅かなものです。しかし、第一印象が重要なのは、対人関係だけではなく、オフィスも同じです。オフィスのエントランスは企業イメージを大きく左右します。
事業内容、企業使命に沿った、あなたの会社だからこそのエントランスが、お客様の会社のイメージを大きく形作ることは間違いありません。近年は対外的な施策として、自社コンセプトに基づくオフィス環境整備が以前にも増して重要視されてきました。
ここではオフィス改装やエントランスの改装、リフォームを考えている人へ向けて、押さえておくべきポイントをいくつ紹介します。
参照:『一般社団法人 日本オフィス家具協会 顧客政策委員会』(JOIFA)より
エントランスついて考える前に、エントランスを含めたそもそものオフィスデザインにおける大切なことを簡単に。
日本のオフィスワーカーたちは上記のグラフの通り、自分が働いているオフィスに満足していません。オフィスワーカーたちに不満に思われているからこそ設計、オフィスデザイン、レイアウトやゾーニングは、見た目の良さだけでなく、彼らが利用することを前提に、計画しなければいけないのです。
オフィスと一言に言っても、利用者や用途もスペースによってさまざまな形がある中で、その空間を使用しうる人たちが快適にすごせる場所であることが大前提となります。
最も来訪者の目に留まりやすいエントランスや打ち合わせスペースを革新すれば、費用を抑えながら、お客様の御社に対する印象を大きく変えることが可能です。エントランスは“企業の第一印象を決める場所”でもあります。
初めて会社を訪れるお客様に、自社の商品・サービスの詳細な情報よりも先に印象として残る(企業全体のイメージを決めてしまう)のがエントランスです。その後、継続したお付き合いをしていきたいお客様から、企業自体に対して好印象を持ってもらえれば、取り扱っている商品・サービスは好意的な視点から評価してもらいやすくなります。エントランスは、このような「好意的なバイアス」を掛ける機能を担っています。
参照:『2017年度 第38回当面する企業経営課題に関する調査』より
一方で、「エントランスをはじめ、オフィス内のいかなる空間も、来客以上に使用するのが従業員に他ならない」という見地から、上述のメリットや来客へのホスピタリティーとは別に、オフィスデザインを従業員エンゲージメント(※)やモチベーション向上に活用するケースが増えてきています。
上の「表1」を見ると、そうした潮流が現れていることがわかります。これは『一般社団法人 日本能率協会』(JMA)が発表した『2017年度 第38回当面する企業経営課題に関する調査』から抜粋したデータです。2016年度調査との比較すると、2017年度は「働きがい・従業員満足度・エンゲージメントの向上」「現場力の強化」がトップ10内に入り込みました。
つまり、会社のオフィスをデザイン面や機能面でより良くすることは、お客様にとっても、従業員にとってもメリットがあると考えられはじめていることがわかります。
以下は、エントランスデザインにおいて各社が取り入れている基本的なデザインや機能です。
ソーシャルメディアの情報を独自AIで解析し、人の"本当の好き"から新しい"価値"を創出するソーシャルメディアマーケティングサービスを提供されているAIQ株式会社様のエントランス。通常はエントランス兼ラウンジスペースとして業務や休憩の場所としてフレキシブルに利用可能です。
「Create Brand 共感をつくる」をコンセプトに、企業の魅力を創りだすDiG株式会社様のエントランス。”ナチュラル”、“フレッシュ”、“ライト”というオーダーキーワードから、セミナースペースやカフェをオープンに見せることによって、開放感あふれる空間にしました。
ITを駆使した不動産事業を手がけるFANTAS technology株式会社様のオフィスデザイン。女性のお客様が多いことから、カフェやイベントスペースは温かみのあるナチュラルな雰囲気をベースとしました。
自社保有不動産及びグループ会社の保有不動産の運用を行う、ONE DROP REALTY株式会社様のエントランス。社内外問わず、気軽に利用できるスペースが欲しいとのご要望のもと、レセプションエリアを内包したオープンスペースとオフィススペースを計画させて頂きました。
日本全国の中小企業の課題解決を行うCashmo様のエントランス。コーポレートカラーであるグリーンとオレンジを各所に取り入れ、来訪者の記憶に残るような空間づくりを心がけました。
セルソース株式会社様の本社拡張移転プロジェクト。エントランスはベースカラーとなる「ホワイト」を採用。壁面の動画や音響は、ゲストの動きに合わせて変化するようになっています。
東京・神奈川を中心とした地域密着型のプラットフォームとして、住まい探しからお住替えまで、お客様が安心できる良質な住まいを提供するリストインターナショナルリアルティ株式会社様の営業所・蒲田支店。顧客層として若い夫婦+小さいお子様がいらっしゃる方やミドル世代をターゲットとして、親しみ・誠実・話しやすさを意識した空間です。
エントランスには、70年ものの「五葉松」の盆栽を採用。また、社員同士のコミュニケーションがさらに促進される空間づくりを目指しました。
女性が多く働く株式会社Y’s & partners様のエントランス。それぞれの空間は、極力ガラス間仕切りとすることでそれらを可視化させると共に採光も確保し、明るさや広がりを強く意識した構成としています。
株式会社アイオイ・システム様の創業40年という節目に、ブランドをリニューアル。日本発のアイオイではなく“世界のAIOI”としてロゴも一新し、オフィスもリニューアルしました。エントランスはお客様へ驚きと感動を届けていくAIOIにふさわしい明るく革新的な空間にしました。エレベーターホールから一目でAIOIのロゴをモチーフにした楕円形の窓と新しいロゴサインで来訪者の期待を高め、記憶に残るオフィスになるようにデザインしました。楕円形のベンチもポイントです。
ファクタリングサービスを展開されている、株式会社アクセルファクター様のエントランス。壁面にはロゴの一部を切り取ったデザインを施し、会社の顔として印象的な壁面としています。広がりを感じてもらうために、MTGルームにつながっていくようなデザインとしました。
スペースシェアリングのプラットフォームサービスを提供する、株式会社スペースマーケット様のエントランス。
コンシューマ・アーケード・スマホなどのゲーム開発における3DCGの制作を中心に、各種モデル制作やVR開発、Vtuberキャラクター、TVアニメ、PVの製作など幅広く事業を行っている株式会社ソードケインズスタジオ様のエントランス。オフィスの全体にわたって、秘密基地・アジト・倉庫を彷彿とさせる特殊空間を演出。
システムインテグレーション事業を通してサービスを提供する株式会社メディアフォース様のエントランス。ブルーに加えパープル・イエロー・オレンジなど暖色系の色味をおりまぜグラデーションにし、メディアフォース様の広がる可能性を表現しました。
創業60余年、広告・販促を中心に事業を展開する株式会社 広研様のエントランス。
ユニオンテックでは、綿密なヒアリングを通じてオフィスの現状、オフィスに対するご要望を踏まえた上で、オフィスデザインや空間全体の雰囲気に“御社の想い”を反映していきます。
「どのようなエントランスがいいのか、具体的にイメージがわかない…」というクライアント様もお気軽にご相談ください。これまで数多くのオフィスデザインを手掛けてきた経験と実績をもとに、具体的なアイデアやデザインをご提案させていただきます。
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