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エントランスには、70年ものの「五葉松」の盆栽を採用。また、社員同士のコミュニケーションがさらに促進される空間づくりを目指しました。
コンセプトの象徴でもある「松の盆栽」を配置した、存在感のあるエントランスデザイン。取り囲むブラックの大型ソファ、アメリカのウイスキー工場で使われていたアンティークフローリング、エイジング加工のブリックタイル・・・それぞれの調和が、落ち着いた空間の美しさを演出。機能美と、意匠美の総合調和を図ったデザインにしました。「松」=「待つ」という言葉遊びから紐解き、人・モノ・情報が集まる場。また、松はイタリアで“合理性の象徴”ということもあり、企業理念を表す意味も込めて、松の盆栽を採用しました。フラワーアーティストの東信氏に依頼して、70年ものの五葉松の盆栽を、幹・土・苔は本物を残し、葉は精巧なフェイクに植え替えてデザイン。オフィスを象徴するオブジェとしています。
エントランスから繋がっているガラス張りのミーティングルームは、空調配管で天井が下がっている部分も、ひとつのデザインポイントにしました。奥の間接照明とエイジング加工を施した壁面が、上品な落ち着きをもたらし、空間全体の世界観を創り出しています。広々としたカフェスペースは、アンティークの椅子をランダムに並べ、フローリングと吊り下げの電球でヴィンテージ感のあるテイストに統一。照明は、ライブハウスをイメージしたスポットライトを採用しています。本物のカフェと見紛うような完成度の高いデザインは居心地も抜群なので、ここで仕事も出来るようにフリーアドレスオフィスとして使えるようになっています。カフェスペースの一角には、本物のカフェさながらのカウンター席も用意。背面には12面のマルチモニタを設置しており、業務やイベントなど、幅広く利用出来るようにしました。
会社の中とは思えない程、洗練されたデザインが羨ましいライブラリスペース。丸く大きなソファは、以前の会社のものを再利用し、木製ベンチにアレンジしました。本棚には関連書籍などを並べ、気分転換に読書をするのも楽しみにスペースになっています。
重くなりがちな会議も、全員の顔が見えることで円滑なコミュニケーションが図れるよう丸形のテーブルをデザインして作成、空間のベースにしました。紫のカーペットもベロア調にする事で上質な空間を演出、さらに白い壁にはエイジング塗装を施しタイル面とのバランスを合わせると共に、ヴィンテージな空間をイメージしました。