オフィスにフリーアドレスを導入するメリット・デメリット
ノウハウ 2023.07.06

今日は、現代のオフィス空間で話題の「フリーアドレス」について探求してみましょう。そのフリーアドレスとは何か、そしてそれがあなたの会社やチームにとって最適な選択なのか、判断するのに役立つ情報を共有します。

 

 1. フリーアドレス制度とは何か?

まず初めに、フリーアドレスが何なのかを明確にしましょう。フリーアドレス制度とは、オフィスにおける従業員のデスクを固定しない、つまり自由に選べる制度のことです。伝統的なオフィスでは、各人に固定のデスクが与えられ、そこで作業が行われることが一般的でした。

しかしフリーアドレス制度の導入により、「自由な場所(フリーアドレス)」で働くことが可能になりました。

 

2. フリーアドレス制度が最適な企業とは?

次に、フリーアドレス制度が向いている企業の特性を見てみましょう。以下に該当する会社は、フリーアドレス制度を導入することで生産性を向上させることができるかもしれません。

 

①活動に基づく働き方(ABW)を推奨している企業**

ABWは"Activity Based Working"の略で、それぞれの業務に最適な場所で作業を行うという働き方を指します。フリーアドレス制度はオフィス内だけでなく、自宅やコワーキングスペース、カフェなども含めて作業場所を選ぶことができます。多様なワークスペースやブースを設けられる企業であれば、フリーアドレス制度はABWの推進に役立つでしょう。

【参照】ABWとは?4つの事例と導入メリット

 

②デジタル化を進めている企業

フリーアドレス制度を導入すると、各人がデスク周辺に保管していた書類の保管場所が無くなります。しかしデジタル化が進んでいる企業であれば、この問題は大きな障壁にはなりません。

 

③モバイルワークに適した業務を行っている企業

ノートパソコンやタブレットを使って仕事をする企業にとって、フリーアドレス制度は大きなメリットをもたらします。頻繁に移動が必要な職種や部署でも、フリーアドレス制度が有用です。一方で、デスクトップパソコンを主に使用する企業や部署では、フリーアドレス制度の導入は難しくなるかもしれません。

 

④社内コミュニケーションを活発にしたい企業

固定席を撤廃し、社員同士が自由に席を選べるフリーアドレス制度は、社内コミュニケーションを活性化させる可能性があります。思わぬ人との出会いや新しいアイディアの芽生え、部署間の意見交換の活性化など、フリーアドレス制度は社内コミュニケーションを豊かにする可能性があります。

 

⑤スペース効率を重視する企業

限られたオフィススペースを効率的に活用したい企業にとって、フリーアドレス制度は非常に魅力的です。テレワークの比率が50%であれば、固定席制度では半分の席が空きがちですが、フリーアドレス制度では全席を有効利用できます。これにより、利用しないスペースを会議エリアや休憩エリアに活用するなど、フレキシブルなスペース利用が可能となります。

 

以上で見てきたとおり、フリーアドレス制度の導入は多くの要素を考慮する必要があります。
あなたの会社がフリーアドレス制度を導入すべきか、それとも他の選択肢を探すべきかは、状況によります。

 

フリーアドレスの進化:その発展と影響を探る

フリーアドレスという働き方が初めて提案されたのは1987年のこと。それから約30年間にわたり、その目指すゴールとその取り巻く環境は大きく変化してきました。

フリーアドレス1.0: 効率化とコスト削減の時代

初期のフリーアドレスの目的はオフィススペースの効率化とコスト削減にありました。外回りの仕事をする社員が多い企業では、社員たちが共有の席を使用し、空席を減らすことが目指されました。
しかし、その当時はパソコンや電話の小型化が進んでいなかったため、紙の文書で溢れるオフィスでは座席を頻繁に変えることは難しく、フリーアドレスは全面的に広く採用されるに至りませんでした。
この時期は現在、「フリーアドレス1.0」と呼ばれています。

 

フリーアドレス2.0: 柔軟な働き方への転換

その後の年月を経て、パソコンはノートパソコンやタブレットへ、電話もスマートフォンへと進化しました。これらのデバイスは持ち運びが容易であり、メール、チャット、ビデオ通話といった機能を持つようになりました。
これにより、遠く離れた場所でも社員や取引先と情報を共有することが可能になりました。
フリーアドレスの有用性が再認識され、次なる段階「フリーアドレス2.0」が始まりました。フリーアドレス2.0では、目的が単なるスペースの効率化やコスト削減から、「従業員が自由に働ける環境の実現」へとシフトしました。柔軟な働き方の推進、生産性の向上、そしてコミュニケーションの活性化が重視されるようになりました。

また、フリーアドレスの導入が増えた理由の一つとして、「ナレッジワーク」の重視が挙げられます。ナレッジワークとは、知識を活用して新たな価値を生み出す働き方を指します。

金融工学やデジタル技術の進化により、ルーチンワークや専門技能を必要としない仕事はAIやロボットに取って代わられ、人間だけが可能な価値創造が求められるようになりました。

 

フリーアドレスとナレッジワークの関係

ナレッジワーカーが価値を創造するためには、多角的な視点からアイデアを吸収する環境が求められます。
つまり、オープンで対話ができ、偶然の出会いや交流を生む「ノンテリトリアル・オフィス」の空間が必要となります。
ナレッジワーカーのコミュニケーションの質を高め、その能力を最大限に発揮するためには、オフィス空間をフリーアドレス化し、ノンテリトリアル・オフィス環境を構築することが重要となってきています。

 

フリーアドレス: 風通しの良いオフィス空間への刷新風

フリーアドレス制度は、オフィス空間に新しい息吹をもたらしています。これは、見えない壁を取り払い、開放感のある職場環境を作り出す新たなアプローチです。それでは一緒に、フリーアドレスのメリットについて掘り下げてみましょう。

■フリーアドレスが拓くコミュニケーションの新世界

フリーアドレス制度は、魔法のように職場内の"壁"を取り除きます。それは上下関係の壁や部署間の壁といった、従来の働き方で生じていた制約を意味します。その"魔法"によって、オフィス内はアイデアが飛び交い、新たな可能性が広がるスペースへと変貌します。新しい視点、新しい人々との出会い、そして新しいアイデア。フリーアドレス制度は、それら全てを可能にします。

 

■オフィススペースの活性化

あなたの専用デスクはいかがでしょうか?フリーアドレス制度が導入されると、それらの既定の概念は吹き飛びます。
オフィスにフリーアドレスが導入されると、それぞれの席は一日中、さまざまな人々が使用します。空いている席はすぐに新たなアイデアの発生源に変わります。その結果、オフィス全体が活気づき、より使いやすい環境となります。

 

■チームの結束力を強化

フリーアドレス制度は、新たな絆を生み出します。それは単なる友情以上のものです。共に目標に向かって努力するチーム間の絆、共感を生む関係性を育みます。日々のコミュニケーションが増えることで、チームの一体感も自然と深まり、それがフリーアドレスの大きな魅力となるのです。

 

■意思決定の効率化

フリーアドレス制度がオフィスに導入されると、意思決定がスムーズに行えるようになります。その理由は、必要な人がすぐそばにいるからです。情報取得の迅速化と効率的な決定過程が実現するのです。

 

■美しい職場、美しい気持ち

フリーアドレス制度がオフィスに魔法をかけると、その空間は美しく変貌します。スペースの最適化と効率的な利用によって、オフィスは新たな風景へと生まれ変わります。そして、働く人々の心地良さや満足度、生産性も自然と向上します。リラックスできる休憩エリアやコラボレーションスペースが増えることで、快適な職場環境が形成されるのです。

 

フリーアドレス制度の導入は、企業の働き方や組織文化によるものですが、そのエネルギーは会社の効率性と生産性を大きく引き上げます。
特に、フレキシブルな働き方を支持し、多角的な視点を持つスタッフ間のコラボレーションを重視する企業にとって、フリーアドレスの導入は一花繚乱の効果を発揮します。

だからこそ、フリーアドレス制度を一度試してみてはいかがでしょう?新たな働き方を体験し、企業文化を刷新し、そして全員が一丸となって目指す目標に向かって進んでみてください。一緒に新たな仕事の風景を描いていきましょう。

 

フリーアドレス方式の導入:魅力と課題について

フリーアドレス方式が新たな働き方として注目を集めていますが、その魅力と共にいくつかの欠点も存在します。ここでは、フリーアドレス方式の欠点とその対策について優しく解説していきます。

 

フリーアドレスの欠点

フリーアドレス方式では、仕事場がオープンスペースとなり、コラボレーションがより自由に行えます。しかし、これには以下のような欠点が伴います。

  • プライバシーの確保が困難: オープンな空間で働くことがストレスを引き起こすこともあります。
  • 自己存在感の喪失: 固定的な席がないため、組織への帰属意識の低下が問題となることもあります。
  • 注意力の散漫化: 空間の自由度が高い反面、作業の集中力が途切れる可能性もあります。
  • ルールの普及が難しい: フリーアドレスのルールを全員に理解・実行してもらうのは容易ではありません。
  • 場所の固定化: 理想とは裏腹に、毎日同じ場所に座る人が出てくることもあります。
  • 従来のマネジメントスタイルとの相性: 一部のマネジメントスタイルとは相性が悪い場合があります。

これらの問題を解決するためには、自分が属する組織に対する関わりを高め、オフィス環境を個々のニーズに合わせたものにすることが求められます。

 

フリーアドレスの課題への対策

では、フリーアドレスに感じる課題にはどのように対処すればよいのでしょうか。具体的な対策を考えてみましょう。

 

  • 個別の作業スペースを設ける: オープンスペースでのコラボレーションは、時として集中力を乱す可能性があります。そこで、静かに集中できる個別の作業スペースを設けることが有効です。
  • フリーアドレスのルール化: フリーアドレス方式の最大の魅力は、空間の自由度です。そのため、全員が毎日同じ席を使わないようにするためのルールが必要です。例えば、「毎日席を変えること」や、「長時間不在の場合は他の人が席を使えるようにすること」などのルールを設けると良いでしょう。
  • パーソナルロッカーへのネームタグの付与: 自己存在感や企業への所属意識を保つためには、自分自身を表現できる空間が必要です。パーソナルロッカーに自分の名前や写真を貼ることで、そのニーズを満たすことができます。
  • チームアドレスの導入: フリーアドレス方式の中でも、「チームアドレス」は一つの解決策です。部門ごとに特定のエリアを設定し、その中で自由に席を選べる方式です。これにより、フリーアドレス方式の利点を享受しつつ、組織への帰属意識を保つことができます。

 

パンデミック下でのフリーアドレスの導入プロセス

新型コロナウィルスの影響で、フリーアドレスの導入プロセスも変化しています。以下にその詳細を述べます。

①導入範囲の決定: フリーアドレス方式を導入する前に、どの部署がフリーアドレス方式の利点を最も享受できるかを見極めることが重要です。たとえば、外出が多い営業部などは、フリーアドレス方式の恩恵を受けやすいでしょう。

②座席数の決定: リモートワークの導入に伴い、全員が同時にオフィスに出勤することは少なくなりました。そのため、座席数はオフィスに同時に滞在する人数に合わせて調整することが求められます。

③運用方式の決定: パンデミック状況下では、感染症の拡大を防ぐためにも、誰がどの席に座ったかを記録することが重要です。そのため、座席管理のシステムを導入することも考えられます。

 

まとめ

フリーアドレス方式は、働き方改革の一環として多くの企業で導入が進められています。その一方で、新しい働き方を導入する際には、必然的に新たな課題が生じます。上記で述べたような対策を取ることで、より効率的で快適な働き方を実現することが可能です。

特にパンデミックの影響を受けて、フリーアドレスの導入や運用においては新たな課題が出てきています。それらの課題を理解し、適切な対策をとることで、企業はより良い働き方を実現していくことが求められます。

フリーアドレス方式の導入は一歩踏み出す勇気が必要ですが、その先にはより自由で、よりクリエイティブな働き方が待っています。状況に応じた適切な対策をとり、新しい働き方に挑戦してみてください。

 

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