4Dクリニックは、美容外科医・野中健史院長が開業した、脂肪吸引をメインとする美容外科クリニックです。
クリニック名には、「4つのD」に込めた独自のコンセプトが反映されており、単なる医療提供にとどまらず、お客様に最高の結果を届けるという理念を体現しています。開業にあたり、野中院長が最も重視したのは「オープンで透明性のあるコミュニケーション」。お客様との信頼関係を築くことこそが、質の高い美容医療を提供する上で不可欠だと考えています。
今回は、クリニック空間づくりのプロセスやクリニック名に込めた想い、そしてクリニックの根幹に据えた「常に安全で安心なサービスを提供する」という思いについて、深掘りしました。
4Dクリニックを開業するにあたり、掲げたコンセプトは「DESIGN YOUR DREAM」に集約されています。これは、お客様一人ひとりの悩みや希望を丁寧に伺い、最適な施術をデザインすることで、その人生をより豊かで明るいものにするという想いを込めています。美容医療を通じて、お客様の夢を実現し、その過程でお客様自身はもちろん、スタッフや社会全体も共に成長できる場をつくりたいと考えています。
「人生をDelightさせる」ことは、私たちが最も大切にしている価値観の一つです。美容外科の施術によって、単に外見が変わるだけでなく、自信を持ち、前向きに生きられるようになることを目指しています。お客様の気持ちに寄り添い、希望を形にする。それが、私たちの仕事であり、最大の喜びです。
このコンセプトを体現するため、クリニック名「4D」には「4つのD」という意味を込めました。クリニック名に自身の名前を入れる選択肢もありましたが、そこにはこだわりませんでした。
むしろ、自分をブランドにするのではなく、明確なコンセプトを持つクリニックであることを伝えたかったのです。お客様にクリニックの目的を明確に伝えるため、あえて個人名を使わず、理念と目指す方向性を重視しました。将来的に複数のドクターと協働することを視野に入れ、クリニックをより多面的な視点で考えたかったという理由もあります。
「D」は、DESIGN(デザイン)、DELIGHT(喜び)、DEVELOP(発展)、DREAM(夢)の4つの要素を表しています。まずお客様の夢をデザインし、その結果としてお客様が喜びを感じ、さらにその喜びが広がり、最終的にはスタッフと社会全体が共に発展する――そんなサイクルをつくりたいと考えています。これこそが、私たちが目指す理想の美容外科クリニックの形です。
渋谷という立地を選んだのは、多くの方々が集まり、アクセスが良いことに加え、さまざまな層のお客様に来院していただけると考えたからです。渋谷は、若者から大人まで幅広い層の人々が訪れるエリアであり、そんな都会的で洗練された場所にふさわしいクリニックをつくりたいと考えました。
私自身、渋谷という街が持つ雰囲気や印象を踏まえ、クリニックのあるべき姿を考えたとき、スタイリッシュでありながらも、お客様がリラックスできる温かみのある空間が重要だと感じました。
美容外科という分野では、外見の変化だけでなく、精神的な安定や自信をもたらすことも重要です。そのためには、クリニックのデザインが極めて重要であり、お客様が安心して過ごせる環境が必要だと考えました。医療施設としての信頼感を維持しながらも、サロンのように洗練されたスタイリッシュな空間づくりが求められると感じました。
デザインについては、まず4社に提案を依頼し、最終的にユニオンテックさんに決定しました。ユニオンテックさんの提案は、デザイン性とコストのバランスが非常に優れており、私が求めていたイメージにぴったりでした。デザインの大枠は最初の提案からほぼ変わらず、ユニオンテックさんに一任しました。
提案された内装デザインは、私の好みに合ったモノクロを基調とした、シンプルで洗練されたデザインでした。このデザインは渋谷の立地に非常にマッチしており、白と黒を基調とすることで、都会的でスタイリッシュな雰囲気を演出しつつ、清潔感や信頼感を感じてもらえると確信しました。
さらに、派手な色は避けながらも、力強さを感じさせる印象的な素材を採用し、クリニックの世界観を表現することができたと感じています。お客様がリラックスできる空間を目指し、素材選びには特にこだわりました。その結果、シンプルでありながらも、お客様が居心地よく感じられる空間が完成しました。渋谷の立地にふさわしい、洗練された空間が完成したと自信を持っています。
クリニックの内装では、デザインはもちろん重要ですが、それ以上に動線やレイアウトが極めて重要だと考えていました。お客様とスタッフが快適に過ごせるよう、動線のストレスを極力なくす設計が、クリニック全体の雰囲気に大きく影響すると考えました。
特にこだわったのは、オペ室へのダイレクトアクセスと、スタッフ専用の裏導線の確保です。これにより、施術を担当するスタッフが効率よく動けると同時に、業務の流れもスムーズになります。
お客様の動線については、無駄なスペースを極力なくし、スムーズに移動できるよう設計しました。4Dクリニックでは、お客様とスタッフの動線をシンプルに一本化し、各エリアへのアクセスがスムーズに行えるよう工夫しています。お客様にとっても、スタッフにとっても快適な空間が実現できたと感じています。
また、SNSやYouTubeを活用した情報発信を強化したいという考えがあり、そのための空間づくりにも力を入れました。クリニックの魅力を視覚的に効果的に伝えられるよう、発信スポットをいくつか設置しました。特に、動画コンテンツは今後のクリニックの発展に欠かせない要素と考えており、撮影しやすい環境を整えることで、情報の拡散力や認知度向上を図っています。
設計全体においては、ユニオンテックさんが私たちの要望に柔軟に対応してくれました。特に、動線やレイアウトについては、私たちのイメージを超える理想的な形に仕上げてくれました。設計段階で多くの意見を交わした結果、クリニック全体の流れや機能性がバランスよく整い、最終的に非常に使いやすい空間が完成しました。
こうしたクリニック空間を実現できたのも、ユニオンテックさんが私たちのビジョンを的確に理解し、具現化してくれたおかげです。デザイン性と機能性を両立し、さらに情報発信力を高めることができる空間が完成しました。
理想の空間が整い、私たちは目指すべき方向へと進み始めました。私が考えるクリニックとは、お客様の安全と安心を最優先にし、一人ひとりの悩みに寄り添い、最適な解決策をデザインすることです。この考え方は、クリニックの経営理念にも通じています。
私たちは、医療技術を提供するだけでなく、「ここに来てよかった」と実感できる体験をお客様に届けたいと考えています。私たちは、お客様への約束として、第一に「安全で安心なサービス」を提供することを掲げています。どれほど技術が進化しても、私たちが提供する空間が不安を与えるものであっては意味がありません。すべての治療において高い医療基準を遵守し、最新の設備と技術を活用することで、お客様が安心して治療を受けられる環境づくりに努めています。
そして、単に治療を提供するのではなく、お客様一人ひとりに寄り添い、最適な治療法をデザインすることが重要だと考えています。施術後に「ここに来てよかった」と心から感じていただけるよう、全力を尽くします。
現在、当クリニックには、私を含め二名の医師が在籍しています。今後もお客様のニーズに応えられるよう、各分野の専門性をさらに高めていきたいと考えています。それは、お客様に最高の結果を提供し、最適な治療法を実現するために不可欠なことだと考えています。美容医療を一つの選択肢として広め、より多くの方々にとって身近な存在にすることも、私たちのビジョンの一つです。
私たちは、常にお客様と真摯に向き合い、共に成長し続けるクリニックを目指しています。クリニックが、お客様にとって単なる治療の場ではなく、安心して頼れる存在となるよう、オープンで透明性のあるコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築きながら、これからも努力を続けていきます。