道路の幅は、用途やエリアによって大きく異なります。高速道路や路地、国道など、それぞれに必要な幅を考慮して「ゾーニング」が行われているのです。もし、たくさんの車が通行する場所の道路が、片側一車線で、歩行者用の歩道もほとんど確保されていなかったらどうでしょうか。不便なだけでなく、危険でもあります。
オフィスの通路もこれと同様で、問題のある通路は、業務の妨げになったり危険であったりするのです。
オフィス内を移動しているときに、通路が狭すぎてぶつかってしまうと、転倒などの原因になりますし、人間関係で問題が起こる可能性もあります。
そもそもすれ違うことができず、向こうからやってきた人を待たなければならないほど狭ければ、時間のロスになってしまいます。
オフィスでは、資料や宅配便を運ぶこともよくあります。このような荷物を持っていると通れない通路では、業務に支障をきたします。
机と机の間にものを落としてしまったのに拾えないという場合や、向かいの席に行くのにかなり大回りをしなければならないとなると、効率が悪くなったり、ストレスになってしまったりします。
椅子を引いたときに、背後の人と頻繁にぶつかってしまうと、窮屈で働きにくくなります。
オフィスには、全体にアクセスのよい、メインとなる通路を作りましょう。メイン通路をオフィスの中央に作ることで、全体の動線をスムーズにすることができます。その通路の幅は、男性二人が無理なくすれ違える幅に作りましょう。そのくらいの幅であれば、荷物を持っている場合や、同時に二人が通行したい場合でも、問題が起こりづらくなるはずです。
オフィスによく見られる「島型レイアウト」の場合、島と島の間で、椅子の背がふたつ向き合う形になります。この背の間を通行するときに、いちいち「通ります」と声をかけなくてはいけないとなると、ストレスになってしまうでしょう。
また、座っていた人が立ち上がろうとしたときに、後ろを歩いていた人や後ろのデスクの人にぶつかってしまうようでは危険です。無理なく人ひとりが通れる幅を確保するようにしてください。 これは、壁と椅子の間や、キャビネットなどの家具類と椅子の間でも同様に留意する点になります。
キャビネットやロッカーの扉は、手前側に開く扉タイプか、横にスライドするタイプです。横スライドの場合は問題ありませんが、手前に開くタイプの場合は、キャビネット前の通路に幅がないと、扉を開いたときに顔にぶつかりそうになったり、後ろを人が通れなくなってしまいます。
また、コピー機も、紙を補充するためにトレイを開いたり、背面カバーを開けて紙詰まりを解消したりすることがあるでしょう。このようなときに無理なく作業が行えるだけのスペースを、周囲に確保しておく必要があります。
通路の広さを考えるときは、ただ家具類を並べたときの様子を想定するのではなく、それらを利用する中で「もっとも幅が狭くなった場合」について考えるとよいでしょう。
通路の幅が狭すぎると、通行に支障をきたしたり、資料がうまく移動できなかったりする恐れがあります。また、反対に広すぎても、ほかのエリアが窮屈になって不自然なレイアウトとなってしまいます。このような事態を防ぐためにも、通路の用途を考えた上で最適な広さを確保するようにしてください。
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