オフィスというのは、仕事をするための場所であり、もちろん遊ぶための場所ではありません。しかし、誰でも長時間休憩なしにひたすら仕事をし続けることはできないでしょう。時間が経てばお腹も空きますし、集中力も途切れてきます。したがって、適度な休憩を差しはさみながら働くことが大切になってきます。
ここでは、社員の休憩を助ける休憩室のゾーニングについて考えてみましょう。
休憩室は、リフレッシュルームなどという名前で呼ばれることもあります。仕事の疲れを癒し、気分をリフレッシュするための部屋だからです。ただ休憩をするだけなら、執務エリアの机でひと休みしても良いはずです。わざわざ休憩室を設置するのは、気分転換を兼ねて利用できる場所を確保するためなのです。
そのため、休憩室は執務エリアとは別の場所に作っておく方が、より高い効果を発揮することができると言えます。別途設置する場所がない場合は、執務エリアの一部の床の色を変えたり、簡易的な間仕切りを利用するなどして、仕事をする場所とは雰囲気を変えたゾーンを作ってみましょう。
なお、休憩室ではお喋りをすることも多いため、応接室などの来客が多いエリアや、社長室などとは離して配置した方が良いでしょう。
休憩室内には、ドリンクカウンターや本棚、椅子、机など、休憩時に必要な家具類を置くことになります。オフィスによって設置するものは異なりますが、少なくとも、食事をしたりお茶をするための机と椅子は、どこのオフィスの休憩室にもあるものです。このような家具類は、執務エリアで利用しているものとは異なるデザインのものを選びましょう。色や配置についても、リフレッシュゾーンであることを意識して決めるのは大事なことです。
また、大勢でワイワイランチをとる場合も、ひとりでゆっくり休む場合も、問題なく利用できるように、カウンターと大テーブルを設置するなどの配慮も大切です。
オフィスでの休憩の際、タバコを吸いたいと思う方もいるでしょう。しかし、休憩室で喫煙をすることは、非喫煙者にとっては迷惑な行為です。
分煙が進められている昨今のオフィスでは、喫煙者のためにも、非喫煙者のためにも、休憩室とは別に喫煙スペースを作っておくべきでしょう。受動喫煙を防止するためには、エリアを決めておくだけでなく、扉つきの仕切られた空間を作るのがベストです。
喫煙スペースの新たに設置をする際には、厚生労働省による「受動喫煙防止対策助成金」などが利用できることもあります。新たに喫煙スペースを作る場合は、ぜひ要件をチェックしてみてください。
休憩室と食堂を別途作るか、同じスペースを利用するかは、企業によって異なります。一つの場所を利用すれば、それだけオフィス面積の節約になります。しかし、食堂は食事に特化したスペースですから、気軽な休憩には向かない場合もあります。
休憩スペースは、ちょっとした打ち合わせや気軽なアイディア交換などに利用されることもある場所ですし、仮眠室などを休憩スペースとして用意している企業もあります。一方の食堂は、食事の提供の有無によって使い方が大きく異なります。食事を提供する場合は、利用時間が制限されていたり、食事以外の利用がしづらいこともあるでしょう。
特に、フレックスタイム制など、社員が時間にとらわれずに仕事をしているオフィスでは、使いたいときに使いたい形で休憩室を利用できるよう、環境を整えておくことが求められます。
社員が不自由なく休憩室を利用できるようにしておくことは、仕事の疲れを癒して気分をリフレッシュさせるために役立ちます。気分を変えて、新たな気持ちで仕事に取り組めるような、居心地の良い休憩室を作りましょう。
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