モルタル造形とは?特徴やデザイン、施工方法、施工事例をご紹介!
ノウハウ 2023.10.24

「店舗の内装デザインで見聞きするモルタル造形とは何?」「モルタル造形の施工方法を知りたい!」とお悩みではありませんか?モルタル造形はデザイン性が高く、店舗の内装に取り入れやすい施工方法です。

そこで本記事では、モルタル造形の特徴や表現できるデザインを解説します。モルタル造形の施工方法や施工事例もご紹介しますので、店舗の内装デザインをご検討中の方はぜひご覧ください。

 

モルタル造形とは?

モルタル造形(モルタルぞうけい)は、建築や内装デザインにおいて使われる技法の一つで、モルタル(コンクリートやセメントを主成分とした材料)を用いて様々な形状やデザインを作り出すプロセスを指します。これは一般的に、壁、床、天井、カウンター、カウンタートップなどの表面に施されます。

モルタルが液状の状態で使用され、それを特定の型に流し込んだり、手作業で形状を調整したりします。モルタルが硬化すると、堅固で耐久性があり、魅力的な仕上がりを持つ表面が得られます。この技法は、建物内外のデザイン要素として、特に現代のインダストリアルデザインやモダンな内装デザインによく見られます。

モルタル造形を使用することで、無機質な質感や均一な色調をもたらすことができ、モルタルの表面仕上げにさまざまなテクスチャーやデザインを施すことができます。このため、モルタル造形は、レストラン、カフェ、バー、商業施設、住宅の内装デザインで広く用いられ、特に工業的でモダンな外観を持つ場所で人気です。その独特の質感と堅牢さによって魅力を持ち、建築や内装デザインに独自の要素を加える手法として広く愛されています。

 

モルタル造形のメリット

モルタル造形のメリットには以下のような点があります。

  • 耐久性: モルタルは非常に耐久性があり、長期間にわたって美しさを保ちます。そのため、内装や外装の仕上げとして使用することで、建物全体の寿命を延ばすのに役立ちます。
  • カスタマイズ性: モルタルは柔軟でカスタマイズ性が高い建材です。施工者が様々なデザインや模様を作り出すことができ、建物の個性を際立たせることができます。
  • 良い断熱材: モルタルは優れた断熱材であるため、内装に使用するとエネルギー効率を向上させることができます。熱や音を遮断し、居住環境を快適にするのに役立ちます。
  • 環境への影響: モルタルは天然の材料で、再生可能であり、環境に対する負荷が比較的低いです。リサイクルや再利用も行いやすいため、環境への配慮が可能です。
  • 美観: モルタルの質感や風合いは美しく、多くの人々に高く評価されます。そのため、内装や外装において美しい仕上げを実現するのに適しています。

これらのメリットは、モルタル造形が建築プロジェクトにおいて人気がある理由の一部です。特に長期的な投資やデザインの多様性を重視する場合に、モルタル造形は魅力的な選択肢となります。

 

モルタル造形のデメリット

モルタル造形にはいくつかのデメリットがあります。以下に挙げてみましょう。

  • 重さ: モルタルは比較的重い材料であるため、壁や床などにモルタル造形を施す場合、その追加の重量が構造に負担をかけることがあります。建物の構造によっては、補強が必要になることがあります。
  • 施工に時間と技能が必要: モルタル造形は、熟練した技術者による施工が必要です。特に複雑なデザインや細部の作業には時間がかかり、手間が必要です。素人が行うと、均一な仕上がりが難しいことがあります。
  • メンテナンスが必要: モルタルは耐久性がある一方で、時間と共に摩耗や劣化が生じることがあります。特に、高交通エリアや水回りでの使用では、定期的なメンテナンスが必要です。
  • 施工コスト: モルタル造形は、他の内装仕上げ材料に比べて施工コストが高いことがあります。特に複雑なデザインやカスタム仕上げを求める場合、コストが高騰することがあります。

これらのデメリットを考慮に入れつつ、モルタル造形を選択する際には、建物の構造や用途、予算、メンテナンスの容易さなどを検討することが重要です。

 

モルタル造形で模倣可能なデザインスタイル

モルタル造形はその柔軟性と多様性によって、さまざまなデザインスタイルを模倣することができます。以下は、モルタルを用いて表現できる代表的なデザインの一部です。

 

レンガ風デザイン

レンガ風のモルタル造形は、煉瓦を使用したような風合いを持つことができます。レンガのような赤みのある色調や凹凸のある表面を再現し、建物や壁の外観にクラシックで温かみのある雰囲気を与えます。このスタイルは、都市的な魅力やヨーロピアンスタイルの建物に適しています。

 

木材風デザイン

モルタル造形による木材風デザインは、木製の材料の質感や風合いを模倣します。木目模様や質感を鮮明に再現することで、自然で温かみのある外観を実現します。このデザインは、ロッジやキャビンの内装、または自然環境に調和する建物に適しています。

 

石積み風デザイン

モルタルで石積み風デザインを作成すると、石のような質感と模様を表現できます。このスタイルは、歴史的な建築物や田園風景に溶け込むために使用され、堅牢な印象を与えます。また、モダンな建物の外観においても、斬新な視覚的効果をもたらすことがあります。

 

竹材風デザイン

竹材風のモルタル造形は、竹の繊細で特徴的な外観を再現することが可能です。竹の節や縞模様を取り入れ、建物や内装にアジア風のエレガンスをもたらします。このデザインは、日本庭園やアジア風のレストラン、スパ、またはヨガスタジオなどに適しています。

これらのデザインスタイルは、モルタル造形の多様性を示す一部に過ぎません。モルタルを使用することで、建物や内装に希望のテーマや雰囲気を持たせ、美しさと耐久性を実現することができます。建築プロジェクトやデザインにおいて、モルタル造形はクリエイティブな表現の幅を広げる貴重なツールとなります。

 

モルタル造形の施工方法

モルタル造形について詳しく説明しましたが、実際の施工方法も理解しておきましょう。通常の塗装や左官作業とは異なる工程がありますので、各ステップのポイントを押さえておくことが重要です。

 

STEP01:適切な下地を選ぶ

まず、モルタル造形に適した下地を選ぶことが重要です。下地はモルタルの重みを支える必要がありますので、適切な素材を選ぶことが必要です。一般的に以下の素材が適しています。

  • セメントブロック
  • モルタル仕上げの部分
  • ラス下地
  • コンクリート
  • モルタルを塗るためのパネル(ラスカットなど)

下地用の素材は、造形する場所やデザインによって異なりますので、専門家と相談することをおすすめします。適切な下地を選ぶことで、モルタルの密着性や耐久性を確保できます。

 

STEP02:プライマーを塗布する

選択した下地には、プライマーを塗布することが一般的です。プライマーはモルタルと下地の密着を強化し、均一な仕上げを実現します。下地の吸水性を調整し、モルタルが均等に乾燥するのをサポートします。

 

STEP03:モルタルを調合する

モルタルを調合する際には、水、セメント、砂、骨材などの材料を正確に混ぜ合わせます。モルタルの配合比率を適切に保つことが、デザインの質と耐久性を確保する鍵です。

 

STEP04:デザインを形成する

モルタルを下地に均等に塗布し、デザインを形成します。この段階で模様やテクスチャを作り出すことが可能で、レンガ風、木材風、石積み風、竹材風など、様々なデザインが達成できます。

 

STEP05:乾燥と仕上げ

モルタルがしっかりと乾燥するのを待ち、仕上げ作業を行います。必要に応じてシーラーを塗布し、デザインの耐久性を向上させることができます。

これらのステップを遵守することで、モルタル造形を成功させることができます。

 

まとめ

モルタルの個性やデザインの深い理解をもとに、お店の内部や外観にその特性を反映させてみてはいかがでしょうか。業界やビジネスモデルに合わせて、異なる装飾材との融合を考えながら、夢のある店舗空間を創出しましょう。

UNION TECでは、モルタルを活かした店舗の内装や外装の構築、そしてコンセプト作りから物件の選定、資金の手配、そしてお客様の獲得に至るまで、全て包括的なサービスとして承っております。どうぞお気軽にご相談ください。

 

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