オフィスに植物を取り入れるメリット
ノウハウ 2023.10.12

最近、より良い職場環境を目指して「オフィスに植物を取り入れる」取り組みを行っている企業が増加しています。この取り組みに関心がある企業の皆さんは、実際のメリットや効果を深く理解することで、自社での取り組みが適切かどうかを判断しやすくなると思います。

この記事では、オフィス内の植物の持つメリットや、取り入れる際の気をつけたいポイント、さらには予算の相場などについて、分かりやすくご紹介しています。是非、皆さんの参考にしてみてください。

 

オフィスに植物を取り入れることで得られる効果

オフィスに植物を取り入れること、それは具体的には、働く空間に観葉植物を配置することを指します。この取り組みから、以下のような素晴らしい効果を得ることができると言われています。

  1. 心の安らぎ、ストレスの減少
  2. 目の疲れを和らげる効果
  3. インテリアとしての役割、空間の彩り
  4. スムーズな人間関係の促進
  5. 作業効率や創造力の向上

それでは、一つずつ具体的に見ていきましょう。

 

1.心の安らぎ、ストレスの減少

植物を目の前にすると、心のリラックスを示すアルファ波が活性化し、それが心の安らぎや血圧の安定、筋肉のリラックスにつながるのです。このアルファ波の活性化によって、私たちはより落ち着いた状態で作業に取り組むことができます。その結果、働く方々が心地よく、ストレスを感じにくい環境を実現することができます。植物の存在は、視覚的な安心感を提供し、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を減少させます。さらに、植物の存在は部屋の湿度を上昇させ、ドライなオフィス環境からくる不快感を軽減します。心地よい緑の景色が、ストレスの減少と心の平静をもたらし、仕事の効率と満足度を向上させます。

事例:株式会社SHIFT 様

事例:株式会社SHIFT 様

 

2.目の疲れを和らげる効果

植物の美しい緑色は、私たちの目の疲れを和らげる効果があると言われています。また、植物が放出する水蒸気が、室内の湿度を適切に保ち、目の乾きを軽減する働きも持っています。特に、現代の多くの職場では、長時間のデスクワークが主流となっており、デジタル画面を使う機会が増えています。このような作業環境では、目の疲れが体の全体的な疲労につながることがあります。実際の植物を取り入れることで、緑の葉っぱや色彩が視覚に安らぎをもたらし、目の疲れを軽減することができます。また、植物は周囲の空気中に水蒸気を放出し、これが室内の湿度を保つのに役立ちます。

乾燥した室内空気は目の乾きを引き起こしやすいため、植物の存在は目の快適さを向上させると同時に、職場の全体的な快適さも高めます。

事例:株式会社Magic Moment 様

 

3.インテリアとしての役割、空間の彩り

鉢に植えられた植物は、視線を遮るパーティションの代替としても活用できます。また、床に人工芝を敷くことで、オフィスの雰囲気を一新し、緑豊かな印象を持たせることができます。

事例:キャシュモグループ 様

 

4.スムーズな人間関係の促進

緑のあるオフィスは、心地よい環境を生み出すことから、自然と人々が会話を楽しむ空間となります。心地よい環境は、人々の間に安らぎをもたらし、その結果、社員同士のコミュニケーションがスムーズになることが期待されます。この良好なコミュニケーションの流れが、結果として全体の雰囲気を明るくし、コミュニケーションの質を高めてくれるでしょう。

事例:アイグッズ株式会社 様

事例:テテマーチ株式会社 様

 

5.作業効率や創造力の向上

オフィスに植物を取り入れることで、職場の雰囲気や環境が向上することが期待され、それが社員の作業効率や創造力の向上に繋がることも示されています。実際に、イギリスのエクセター大学の実験によると、仕事をする従業員の周囲に植物を置くと創造性や生産性、そして幸福度までが大幅に向上することが明らかとなっています。植物は創造力を刺激し、新たなアイデアの発想に寄与します。リラックスした環境に身を置くことで、社員はストレスを軽減し、問題に対する新しい視点を見つけやすくなります。また、植物の多様性や美しさがインスピレーションを提供し、クリエイティブなプロジェクトや仕事に取り組む際に新たな視点を得るのに役立ちます。その結果、職場の作業効率と創造力が向上し、より充実感を感じながら業務に取り組むことができるでしょう。植物が創出する穏やかな雰囲気は、社員が最善のパフォーマンスを発揮するのに理想的な環境を提供します。

 

関連記事

オフィスにおけるSDGs実現のためのアプローチとは?

WELL認証とは?取得メリットと手順を徹底解説 | SDGs & ESG時代の必見ガイド

バイオフィリアの真髄|オフィス環境の質向上とその効果、導入事例の深堀り

 

オフィスの環境を植物で豊かにするための4つのステップ

オフィスを植物で飾るときには、以下のポイントを心がけると良いでしょう。

 

コストを明確にする

オフィスに植物を取り入れるとき、まずは予算を計画することが大切です。オフィスの規模、選ぶ植物の数や種類、維持管理の方法、そして継続的な費用によって、全体のコストは変わってきます。たとえば、レンタルする場合、1鉢につき約1,000円前後が平均的な価格ですが、これは植物の種類によって異なります。

具体的な予算の目安は、「オフィス緑化の費用の詳細」の章で詳しく触れています。

 

オフィス緑化の担当者やプロに依頼する

オフィスの植物は、その美しさを保つために定期的なお手入れが欠かせません。そのため、どういった形で緑化を進めるのか、社内のリーダーや専門家を明確にすると、スムーズに始められるでしょう。大きな組織の場合、社内の人材を専念させるよりも、専門家に外部からのサポートを依頼する方法もあります。こうした判断は、組織の規模やリソースに合わせて最適な選択をすることが望ましいです。

 

通行を妨げないデザインでの配置

植物を配置する場所やデザインのプランニングは、業務の効率や安全性を確保する上で非常に大切です。場所を適当に選ぶと、従業員の動きを妨げる可能性があります。そのため、以下のようなアイディアが考えられます。

  • デスクや棚の上に設置する
  • 天井からの吊り下げ
  • 壁に取り付ける
  • 床に置く など

特にスペースが限定的な場所では、壁や天井を利用してスマートに配置することで、効果的に緑を取り入れることができます。計画的な配置は、オフィスの機能性と美しさを両立させる鍵です。

 

お手入れの簡単な植物の選び方

お手入れが簡単な植物を選ぶと、日常のメンテナンスの手間が減ります。特に外部の業者にメンテナンスを依頼しない場合、以下の特徴を持つ植物がおすすめです。

  • 葉があまり落ちない
  • 水の必要量が少ない
  • ゆっくりとした成長ペース
  • 少しの光で元気に育つ など

具体的なオフィス向けの植物の例をいくつかご紹介します。

 

オフィスにぴったりの植物たち

オフィスでの育てやすさを重視した場合、以下のような観葉植物がオススメです。

多彩でユニークな形状で人々に愛されている「サンスベリア」▼

手間いらずで小さな花も楽しめる「テーブルヤシ」▼

少ない水や日光でも順調に育つ「アロエ」や「パキラ」▼

特に「パキラ」は、仕事の成功や繁栄を象徴する風水の植物としても知られています。手間の少なさだけでなく、その意味も含めて選ぶのは楽しい方法かもしれません。

 

フェイクグリーンも選択肢に加える

フェイクグリーンは、実際の植物を模倣したデコレーションです。自然な植物のような水やりや温度調整、落葉の手入れが必要ないのが魅力です。さらに害虫の心配もありません。リラックスした雰囲気を求める一方で、実際の植物のケアが難しい場合は、フェイクグリーンの導入も考えると良いでしょう。

 

 

オフィスの緑の空間づくりの費用詳細

オフィスでの緑の空間づくりに関する費用は、その規模や選ぶ植物の種類によって変わってきます。初期の導入に関するコストと、継続的な管理にかかるコストを考慮することが欠かせません。以下では、これらの費用について詳細に触れていきます。

 

オフィスの大きさと選ぶ植物の量で導入費用が変動

オフィスでの緑の空間づくりを検討する際、オフィスの大きさや必要な植物の量・種類が大きな要因となります。例として、月額でのレンタルを考えた場合、小さなアイテムであれば、毎月1,000円程度からスタートする業者も存在します。造花を選べば、定期的なメンテナンスが不要で、コスト削減が期待できる可能性もあります。もちろんオフィスが広ければ、必要な植物の数が増え、費用もそれに応じて増加します。しかし、植物の選び方や配置方法で、コストを抑える工夫も可能です。

導入前にしっかりと計画を立てることが大切です。

 

初期費用と継続的な管理費用を忘れずに

最初にかかる「初期費用」は、植物や鉢などの設置時に必要となるものです。一方で、水や肥料をはじめとした「継続的な管理費用」も考慮しなければなりません。

オフィスの緑の空間づくりには、これらの費用をきちんと理解して進めることが求められます。多くの場合、費用は1坪の面積ごとに万単位で設定されることが多いです。具体的な費用は業者により異なるため、詳細は専門業者にご相談してください。また、毎月の継続的な費用についても、前もって確認しておくことを心がけましょう。

 

緑の空間づくりの専門家にアドバイスを求めてみる

オフィスでの緑の空間づくりに関する疑問や不安がある場合、経験豊富な専門業者にアドバイスを求めるのは良い選択です。専門業者の中には、「グリーンコーディネーターや園芸装飾技能士1級」といった知識と技術を持つプロフェッショナルが在籍していることも多いです。

また、多くのオフィスでの緑の空間づくりをサポートしてきた経験を持ち、成功の秘訣も教えてくれます。

具体的な計画を考える際、業者のスタッフがオフィスに足を運び、最適な植物や配置を提案してくれます。改装の際の相談も可能な業者もあるので、全体のプランを一緒に考えることができます。

複数の業者から見積もりを取得し、サービス内容や費用を比較することで、自社に合った最良の選択をすることができます。

 

まとめ

緑をオフィスに取り入れることで、ストレス軽減や作業効率の向上など、さまざまなメリットが期待できます。導入する際には、しっかりと計画を立て、必要な予算や管理方法を確認しながら進めることが大切です。緑の空間をオフィスに取り入れることで、より良い職場環境の実現を目指しましょう。

 

【OFFICE】会社・サービス案内

オフィスの企画・設計デザイン・施工サービスの案内資料です。ミッションや役員紹介、売上推移などの会社情報や、ワークスペースプロデュース〜デザインの考え方やコンセプト、こだわり、私たちの強みを網羅的にご紹介しています。

無料ダウンロードはこちらから

 

【オフィス移転の最強ガイドブック】なかなか聞けないコスト削減ポイント

オフィス移転を考えているすべての企業の皆様の一助となるべく、業界人しか知らない裏事情や知っておかないと損してしまうようなポイントを詳しくまとめました。

無料ダウンロードはこちらから

 

【サービスの流れや詳しいタスクを知りたい方必見!】オフィス移転の物語

「オフィス移転が初めて!」という担当者の方、経営者の方必見!ご提案までの間私たちが考えていることや、工事はどういうふうに進んでいくのか。この機会に、ぜひご一読ください。

無料ダウンロードはこちらから

ご相談は
こちら