《事例あり》飲食店成功の秘訣|内装デザインのコツ・工事費用相場・施工事例を徹底解説
ノウハウ 2023.10.19

「飲食店の内装はどのようにアレンジすればよいのだろう」「工事にかかる費用の平均を知りたくないですか?」と思案中の方も多いのではないでしょうか。飲食店での顧客増や売上アップの秘訣として、おいしい料理を提供することは基本ですが、その上で顧客の求めるデザインの内装を取り入れることも欠かせません。

この記事では、飲食店での内装デザインの意義と、失敗を避けるためのポイントについて詳しく説明します。適切な内装業者の選び方や工事にかかるコスト、実際の施工例なども紹介しているので、新規開店や店舗の移転、リニューアルを考えている方は参考にしてください。

 

なぜ飲食店の内装デザインがキーとなるのか?

飲食店の内装デザインがなぜ重要かと言うと、それは集客や売上げに強く影響を与えるからです。客はただ美味しい食事を求めるだけでなく、綺麗で心地の良い店内や快適な空間にも引き寄せられます。さらにSNSの台頭により、店内のデザインの価値は高まっています。顧客が店の内部の写真や動画をSNSにアップすることで、その店の評価が瞬時に伝わるためです。

また、飲食店がSNSを活用して、店内の雰囲気やおすすめのメニューなどを投稿することも効果的です。このように、内装デザインは飲食ビジネスの成功に不可欠で、そのプロモーションの価値を理解して進めることが重要です。

 

飲食店の内装を成功させるためのヒント

飲食店の内装デザインの大切さを理解した上で、成功を収めるためのポイントを掴むことが大切です。業界や業態に応じて最適なデザインは異なりますが、多くの店舗に共通する成功のヒントを以下に示します。

 

クリアなコンセプトを持つ

飲食店の内装を成功させるための第一歩として、しっかりとしたコンセプトを立案してみてはいかがでしょうか。コンセプトとは、あなたの提供する料理やサービスの特色や魅力を伝える言葉のことを指します。このコンセプトをもとに、一貫した内装を目指すことが可能となります。たとえば、「手頃な価格でのんびりと会話を楽しめる空間」というコンセプトを考えた場合、壁や家具には落ち着きのある色調を選び、リラックスできるソファ席やプライベートな個室を取り入れるデザインが考えられるでしょう。

 

スムーズな動線の構築

ただコンセプトを決めるだけでなく、効果的な動線を確立することも大切です。不適切な動線での運営は、混み合った際に顧客にとっての快適性を損なう可能性があるためです。そのため、顧客の心地よさを追求する動線を以下のように検討してみてください。

  • 顧客が店内に入り、座席に着くまでの通路の適切な幅と距離
  • キッチンとフロアのレイアウトを従業員がスムーズに動けるようにする
  • エントランスに配置するレジや待機スペースの大きさと配置
  • トイレや化粧室の広さ、数、そして位置

 

魅力を引き立てる照明を考慮する

確固たるコンセプトのもと、魅力的な照明を取り入れる点も重要です。照明の光量や色味により、空間の雰囲気を劇的に変化させることができるのです。カフェやレストランで「高級感を持ちつつ落ち着いた空間」を目指す際には、顧客がリラックスできるよう、上部は明るく、足元へと暗くなるよう調整すると良いでしょう。

一方、ラーメン店や定食店で効率的な回転を求める場合、集中して食事を楽しんでもらうために、店内全体を明るく照らす照明が適しています。業種や業態に応じて照明の使い方が変わるので、その点も考慮して選択することが重要です。

 

色の効果を活用し、調和のある配色へ

照明以外にも、色の影響を最大限に活用するために、色の選び方には気をつけてください。色にはそれぞれ心に働きかける効果があり、多くの場面でこの色の影響が用いられています。適切な色を選び、飲食店の内部に採用することが重要です。たとえばレストランの座席エリアで、食欲をそぐ「青色」を避け、「オレンジ」や「赤」などの暖かみのある色調を取り入れます。対照的に、バーではカクテルやワインが際立つよう、青い照明を設けることも一般的です。

 

流行の飲食店内装デザイン、4つの実例

失敗を避けるためのポイントを抑えた、流行の飲食店内装デザインの実例を取り入れることで、デザインのアイディアを具体化していきましょう。UNION TECが手掛けた事例の要点を紹介いたしますので、ぜひ参照にしてください。

 

1. 《株式会社岡田屋》売り場とイートインスペースがシームレスに連続する空間

きゅうりの浅漬けをサンドした珍しいパンから、人気のクリームパンまで並ぶ、駅直結、地元の人達に大人気、株式会社岡田屋様の『BAKERY BASE』。タイプの異なる椅子やテーブルが並び、その日の気分によってスペースを選べるイートインスペースは売り場とシームレスに連続しています。清潔感のある白タイルや温かみのある木を用いてオーガニックなデザインとすることで陳列するパンを際立たせ、ついフラっと立ち寄りたくなるようなベーカリーです。

事例:株式会社岡田屋様

 

2. 《株式会社レーサム》スタイリングで個性を出す店舗デザイン

株式会社レーサム様の『レストランこう』は、人が集い、笑顔になる「贅沢」をカウンターで満喫する、オープンキッチンによるシェフの手捌き、盛り付け、シズル感を五感で楽しむ特別なレストランです。自由な発想と独特な空間から味わう個性的なイタリアン鉄板焼であり、特別な人と特別な日に訪れるに相応しい、プライベート空間を意識しています。照明計画・素材・質感・音楽により、空間にさらなる深みを見出した独特な世界観を楽しめるオープンカウンターで、昼夜で印象がガラッと変化します。

事例:株式会社レーサム 様

 

3. 《鮨 りんだ》和を感じながらBarのように寛ぎ、特別な時間を過ごせる空間

目黒 鮨 りんだ様のprivate room『R』。限られた来訪者のみが利用する事ができる、オトナの社交場です。ウォルナット材をはじめ、ダークトーンのマテリアルで統一し、敢えて鮨屋らしからぬBarのような雰囲気を演出しています。

事例:鮨 りんだ 様

 

4. 《喫茶とりの巣》隠れ家的雰囲気と緑に心地良さを覚える空間

隠れ家のようなこじんまりとした雰囲気を活かしながら、明るく居心地の良い空間『喫茶とりの巣』様。店内を染めるあたたかなグリーンに包まれる感覚が、安らぎと心地よさを与えます。また、人数や用途に柔軟に対応できるように、ゆったりとしたソファ席からカウンター席までご用意しました。

事例:喫茶とりの巣 様

 

飲食店内装業者を選定する際のポイント

飲食店の内装デザインに関する要望や基準が固まった際、内装業者を選択する際のキーとなる点を理解することが必要です。デザインの初期段階から業者に仕事を頼むケースが多いので、理想的な店舗を実現させるための信頼のおける業者を見つけることが肝心です。

 

各業者の得意な内装施工エリア

初めに、各業者が得意とするデザインや工事のエリアが異なるため、それらの実績を確認することが大切です。カフェやレストランの内装が専門の業者や、住居のリフォームを主とする業者など様々です。そのため、各業者のオフィシャルサイトや評価サイトで、実際の施工実績をチェックしましょう。希望に近い施工例を有する業者をピックアップして、直接連絡し相談するのが良策です。

 

取り扱い可能な作業範囲

また、各業者が手掛けることができる作業範囲に注意が必要です。飲食店のデザインと施工を異なる業者に依頼する場合、コンサルテーションの時間やコストが増大する恐れがあります。そして、デザインを理想に近づけるために、両業者間での調整が求められます。このような課題をクリアするために、店舗の全体概念の設計から内装デザイン、施工、さらにはWebの集客まで一貫してサポートするワンストップのサービスを選ぶのが効果的です。これにより、時間や資金を他の準備活動に向けることが可能となります。

 

業者の提案能力と柔軟さ

さらに、業者の提案能力や対応の柔軟性も重要な選定基準となります。期待するコンセプトや要件に対して、業者から具体的なレイアウトや設備の提案が得られる場合、実際のデザイン作業もスムーズに進行します。その提案能力や柔軟性を評価する際には、最初の対応や見積もり、提案図の内容をしっかりと確認しましょう。予算や施設の制約はあるかもしれませんが、できるだけ希望を形にしてくれる業者を選ぶことが大切です。

 

アフターケアの詳細

さらに各業者が提供するアフターサービスの詳細は必見です。竣工後の調整や長期使用に伴う経年変化への対応が可能なら、その業者との長期的なパートナーシップで店舗運営のサポートが期待できます。問い合わせの際に、内装工事終了後の無料保証範囲や定期点検の期間を明らかにしてください。当然、内装を手掛けた業者に不満がある場合、店舗のリニューアルや移転時に新しい業者を探すことも考えられます。

 

見積り内容の検討

最終的に数社の内装業者から見積りを取得したら、細かく内容を比較しましょう。複数の見積りを取ることで、内装工事の市場価格や詳細を理解し、コストパフォーマンスの良い業者を選ぶ手助けとなります。業者の専門領域、提供サービス、対応能力などを総合的に検討することが大切です。契約後の途中解約は、再選定や追加費用が生じる可能性があるため、充分に注意が必要です。

 

飲食店の内装デザイン・工事費用について

工事費の目安

飲食店の内装デザイン・工事にかかる費用は、店舗の規模や業態、物件の特性により異なります。スケルトン物件の場合、坪あたりの価格は大体30万~50万円となっています。10坪の店舗でのデザイン・工事では、おおよそ300-500万円が必要です。既存の設備が入っている居抜き物件や、リノベーション時は、坪あたりの費用が15万~30万円となることが多いです。この場合、同じ10坪のスペースでも、約150万~300万円となり得ます。

しかし、この坪単価は参考程度の価格です。実際の工事費用は、使用する素材(床、天井、壁等)やキッチン設備(ガスレンジやプロ用冷蔵庫等)の種類や量により、変わることがありますので、業者に正確な見積りを取ることが推奨されます。

 

費用詳細の概要

飲食店の内装デザイン・工事に関する費用詳細を以下の表で整理しました。具体例として、10坪のスケルトン物件における内装デザイン・工事のコストを算出して示しています。飲食店での内装において大きなポイントとなるのは、厨房設備の工事費です。これは飲食店の主要なサービス、食事の提供に欠かせない設備となります。当然、その部分にこだわりたくなりますが、総コストの約半分を取るため、予算を超えるリスクも高まります。コストを効率的に削減したいのであれば、居抜き物件の選択を考慮しましょう。造作譲渡料を支払って前のテナントの設備や什器を使用することで、購入と施工の費用を大きく節約可能です。

しかし、その場合デザインの自由度が限られることも。望むテーマやコンセプトに合った居抜き物件の選定が欠かせません。居抜き物件やスケルトン物件に関する詳しい情報は下記の記事で説明していますので、合わせて確認してみてください。

 

まとめ

成功するためのポイントを掴み、具体的な施工事例を参考にしながら、内装デザインの希望や予算を業者に相談しましょう。顧客が喜ぶ内装デザインの完成を目指し、デザインから実施までの一連の流れを担当する業者の選定がキーとなります。

UNION TECでは、飲食店を中心とした店舗のコンセプト策定から、内装デザイン・工事、資金の手配、Webでの集客サポートまで、トータルでのサポートを行っています。記事内の事例以外にも多数の実績がございます。店舗の新設、移転、リフレッシュを計画している経営者や担当者は、UNION TECまでお気軽にご相談ください。

 

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