オゾン薬局 様

われわれのような個人薬局は、大手との差別化は欠かせません。
訪れるお客様のさまざまな相談をお聞きしながらベストなものをご提案するのですが、その際にお客様との距離は最も大切です。
店舗空間のイメージ一つで、コミュニケーションが変わります。

 

地域に根ざした個人薬局ならではの闇人できる優しい空間づくりができました。

オゾン薬局 有限会社希望堂
代表取締役 薬剤師 平石 裕 様

 

時代にあった安心できる空間に

当薬局は、創業60年を超えるたいへんな老舗店。私が前のオーナーから引き継いで経営し始め17年になります。

今回、ユニオンテックさんにはファサードをはじめとした改装をお願いしました。改装の理由は、ずばり気分転換(笑)。
こう言うと軽い感じに聞こえるかもしれませんが、その時代、時代に乗っていくという考え方を大事にしていまして、少しでもイメージを変えることで訪れるお客様に安心感や居心地の良さを持っていただけたらと思い、リニューアルを進めました。

 

私はこの店舗以外にもこの近くに1店舗、四ッ谷にも1店舗経営しているんですが、薬局づくりにも他の業種と同じくそれなりのノウハウが必要です。
ユニオンテックのデザイナーさんとは、けっこう長いお付き合いですね。薬局づくりのことは熟知されてますので安心できます。

業界のルールで、必須の掲示物などがあることもご存知なので、たいへん助かります。
何より担当の方とは同郷なので、ツーカーで話せるのがいいんです(笑)。そんなことから、前回の改装にひきつづきお願いをしました。

ほぼ全面的なリニューアルでガラリと印象が変わった

当初は、ファサードと店舗内の部分的な改装を依頼したんです。
処方箋受付をしていることもあり、休日がなかなか取れないため大掛かりな工事は考えていませんでした。
デザイナーさんと打ち合わせを重ねていくうちに、ここも、あそこもというような流れで、それならやれるところを全部やろうということに。

結局、全面的に近いリニューアルになりましたね(笑)。
今までの内装も悪くはないんだけど少しごちゃごちゃしてきていましたので、ほんとうに印象が大きく変わりました。全体的には、照明で大きく変ったと言っていいですね。

蛍光灯のような色味だと事務的で陰気なイメージになりがちですが、電球色だと落ち着きすぎる。
温かみのある明るい色味の照明にすることで優しくナチュラルな空間になりました。電球色と昼光色の中間、微妙な色味の照明を用意していただきました。

また、家具なども、既存のものを活かしながら新たに製作していただきました。
既存の木目よりも明るい色の木目のものを組み合わせ、全体的には木目調なんだけどツートンカラーのような感じになっています。
ディテールにもこだわりました。あらゆる箇所の仕上げを丸みのあるデザインにしています。カウンターや収納など随所の角がすべてアールです。個

人的にすごく好きってこともですが、優しい感じがしますよね。薬局では珍しい感じのイメージができたと思っています。まさに、自宅にいるような温もりを感じる空間ができたととても満足しています。

たくさんのお客様に好評をいただき、正直びっくりしました

われわれのような個人薬局は、大手との差別化は欠かせません。
訪れるお客様のさまざまな相談をお聞きしながらベストなものをご提案するのですが、その際にお客様との距離は最も大切です。
店舗空間のイメージ一つで、コミュニケーションが変わります。お年寄りのお客様だと、来店されてすぐの椅子に座っていただいてます。
テーブルを前にこちらもスツールに座って対面でお話を聞くんです。そういった椅子やソファにも気を配りました。

明るい気持ちを少しでも持っていただきたく店舗全体の木目調の雰囲気にアクセントとなるようなオレンジ。良い差し色になりました。
精神的な病を患っている方から「気分がよくなった」との感想も。
若いお客様からも薬局らしくて清潔感があっていいと言っていただけたり、ほんとに多くの方から評判がよく、こんなに話題にしていただけたのは過去なかったですね(笑)。

すごく広く感じるレイアウトなのでスタッフも喜んでくれています。

 

外観も重要ですね。来店しやすい外観であることは言うまでもありません。
当店の立地は駅前ではありますがガード下なので普通に考えると地味で暗くなりがち。なのでサインの素材や照明など、ある程度こだわりました。

おかげで明るく温かい感じになり近隣のドラッグストアさんとは全く異なるイメージになったかと思います。

これからの個人薬局は、地域の情報発信拠点に

最近、研修でニューヨークへ行きましたが、アメリカでは個人薬局の軒数が昨年増えたようです。

日本でも現在、大手のドラッグストアが主流ではあるものの地域にとって個人薬局の存在がますます重要になるはずなんです。
今、セルフメディケーション(自分自身で健康を管理し、あるいは疾病を治療するセルフケアの一つ)が重要視されています。
それが浸透するには気軽に相談できる薬局の存在が欠かせません。単に薬を売るだけの門前薬局ではなく、健康相談がしっかりできて、決断力がある薬局が昔は多かったんです。
地元に根ざした個人薬局ががんばらないとだめな時代ですね。そのために改装していい店舗空間づくりが本当に大事だと思うんです。

今回の改装は元々、ファサードを新しくしたいというところからの話だったんです。

しかしほぼ全面的な改装が実現できたことは、デザイナーさんと話し、こちらの事情を察していただけたことが大きいですね。
改装したくてもできない薬局は多いのが現実ですので。見た目にも安心できる薬局が出来たと自負しています。
駅前に温かいイメージのお店があるというのは、帰宅してきた方が安心できるはずです。そんな存在のお店になれたらいいなと思っています。
最大よりも最良でありたい。そう思って、自分自身が店頭に自ら立ってお客さんと話をし、良いサービスをできるようにがんばりたいと思います。

また、何年後かには改装したいとは思っていますが、今回の改装がウチのベースになったと思ってます。

 

あと、余談なんですが、ウチのお客様で店舗内装の設計をされている方がいらして、「改装、いくらぐらいでやられたんですか?」って質問されたんですよ。
正直にお話してみたんですが、その金額ではできないってお話でした。
ユニオンテックさんでよかったとさらにホッとしました(笑)。

 

ご相談は
こちら