起業の第一歩を踏み出すか、事業の拡大を視野に入れるなら、新たなステージとしてインキュベーションオフィスを検討するのも一考です。オフィスを手頃な価格で活用できるだけでなく、経営についてのアドバイスも得られるので、円滑にビジネスを進めることができます。
この記事では、起業家や事業拡大予定の企業向けにインキュベーションオフィスの魅力を解説します。メリットとデメリットを照らし合わせて、あなたに最適なオフィス選びの参考にしてください。
「インキュベーションオフィス」とは、新しい会社を立ち上げる起業家や拡大を志す経営者が、多岐にわたるサポートを受け取れるアダプティブオフィスのことです。
「インキュベーション」とは孵化器の意味。このオフィスは、新進の企業の成長を促し、ビジネスの伸びや成功に向かってのバックアップを目標に持っています。また、インキュベーションオフィスをはじめとするアダプティブオフィスに関する詳細は、以下の記事で詳しく触れています。効率的なコストで新たなビジネスアプローチを実現するポイントを、是非確認してみてください。
さらに、インキュベーションオフィスの特徴や、入居している事業者が享受できるサポート内容を詳しく見てみましょう。
施設や運営側の違いはあるものの、多くのインキュベーションオフィスで受けられる一般的なサポート内容は以下の通りとなっています。
インキュベーションオフィスは、事業活動の中心となる様々な設備や機能を提供しています。
このセクションでは、インキュベーションオフィスの活用における利点を取り上げます。通常の賃貸オフィスには見られない、インキュベーションオフィス特有のメリットに焦点を当てて解説します。
インキュベーションオフィス内には、ビジネスのエキスパートである「インキュベーションコーディネーター」が常にいます。オフィスに入居すれば、インキュベーションコーディネーターから経営戦略のアドバイス、資金繰りの指導、人材の紹介など、幅広いサポートを得ることが可能です。
事業のスタートから安定成長するまで、しっかりとしたサポートが受けられるため、起業初心者でも安心して事業展開が行えます。
インキュベーションオフィスの料金は、月々数万円から十数万円という手頃な範囲です。一般的なオフィススペースと比べると、お得にスペースを借りることができます。さらに、特定のサポート制度を活用すれば、賃料をさらに削減することも出来るでしょう。
インキュベーションオフィスはビジネス運営に必要な基本的な設備が完備しています。オフィスの家具や必要な機器の購入は考慮が必要ですが、インターネット環境などの初期投資を節約できます。通常の賃貸オフィスと比べて、初期コストや月々の支払いを低く抑えながら、完備されたスペースを手に入れることができるのは大きなアドバンテージです。
多数のインキュベーションオフィスは、入居者間のコミュニケーションを促進する共用エリアを持っています。同じ分野や業界の事業者と知識を共有することで、新しいビジネスのチャンスが増えるだけでなく、困難を乗り越えるヒントも得られるでしょう。
このような交流を通じて、新しい発想やアイディアが湧き上がることが多く、事業活動に新しい風を吹き込むことができます。
これまでインキュベーションオフィスの数々のメリットを解説してきました。しかし、実際には注意が必要な点も存在します。利用する際の検討材料として頭に入れておいてください。
インキュベーションオフィスへの入居は経営サポートが得られるメリットがありますが、一方で特定の条件が付くことも少なくありません。たとえば、資本参加の条件としてストックオプションを提供することを求められることや、将来的な投資への参加を約束させられる場合も考えられます。
事業が成功軌道に乗せる際の制約や問題が起こるリスクも考慮に入れる必要があります。そのため、入居を検討する段階で、どのような条件や制約があるのかをしっかりと把握しておくことが重要です。
インキュベーションオフィスを利用する場合、入居までのフローがやや煩雑であると感じることがあるでしょう。通常、インキュベーションオフィスへの入居には、事前の問合せや面談、審査過程、そして契約締結といった手続きを経る必要があります。
基本的な設備を持ったオフィスの利用を目的とするだけであれば、シェアオフィスやレンタルオフィスと大差は感じられないかもしれません。しかし、インキュベーションオフィスは多岐にわたるサポートを受けることが前提となるため、事業計画の提出や面談などの手間が伴います。賃料保証の制度を利用する際にも、別途の手続きが求められます。
そのため、事業の立ち上げや拡大を考える中で時間の制約がある方には、このプロセスの複雑さが少しネガティブに映るかもしれません。
インキュベーションオフィスは、インキュベーションマネージャーの支援を享受でき、かつ最基本のオフィス設備を比較的リーズナブルな料金で利用できる点が魅力的です。しかしながら、オフィス設備を手頃な価格で求めるのみであれば、コワーキングスペースやレンタルオフィス、シェアオフィスなど他のオプションも考慮されるでしょう。
同じようなフレキシブルオフィスを選択する際の基準として、それぞれの目的に適したオフィスのタイプを紹介いたします。
シェアオフィスやコワーキングスペースは、専有する個室がなく共用のオープンスペースを持つオフィス形態となります。
低コストでの利用が可能で、利用者間のコミュニケーションが生まれやすいのが特徴。このような交流を通じて、起業家たちとの新しいつながりやコラボレーションが可能となります。アイディアが共有されれば、ビジネスの展開にも寄与することでしょう。
レンタルオフィスでは、多種多様な部屋から選び、手頃な料金で利用することができます。既に通信環境や家具などが完備されているので、入居後直ちに業務を開始できるのが一つの強みです。
レンタルオフィスでは法人登記も設定でき、初期投資を最小限に抑えたい起業家にとっても魅力的な選択肢と言えるでしょう。
バーチャルオフィスは、具体的な店舗やオフィススペースを持たず、住所や電話番号のみを提供する形態のオフィスです。物理的な場所が必要ないため、柔軟性があり、都心のプレミアムな位置にオフィスの登録を行うことができ、これにより企業の信頼性の向上にも寄与します。
商品のストックや顧客との対面接触が不要な事業に特に適しています。
インキュベーションオフィスは公的な組織やそれを委託された民間企業の管理のもと、新たなビジネスを立ち上げたい人々や、成長を目指す組織にさまざまなサポートを提供する場所としての機能を持っています。低価格で基本的な設備を備えたオフィスを利用できる点が魅力です。
しかしながら、ビジネスの拠点としてのオフィス選びには様々な選択が存在します。初期投資を最小限に抑えることを重視するなら、シェアオフィスやレンタルオフィス、バーチャルオフィスも考慮する必要があります。
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