オフィスでは、パソコンやディスプレイ、プリンター、電話など、たくさんの電子機器を利用します。そのため、なんの計画もなく電源を配置してしまうと、「必要な場所にコンセントがない!」という事態に陥りかねません。オフィスデザインを決める際は、コンセントの配線についても考えておく必要があるのです。
新しいオフィスを構えるときは、最初に、どのくらい電気を使うのかを考える必要があります。必要な電力が供給されずにブレーカーが落ちるようなことになると、業務に大きな支障が出てしまうためです。オフィス移転に伴って配線を考える場合は、元々の消費電力が利用量の目安になります。同じ人数での利用であれば、同程度と考えてよいでしょうし、人数や設備を増やすということであれば、それに応じた消費電力を算出してみましょう。
新規にオフィスを構えるという場合は、オフィス規模から予想される必要電力を算出することができます。必要な電気量に応じて、オフィスの電気工事を行ってください。
もし、電気消費量がどの程度になるかわからないという場合は、オフィスの電気工事業者に相談してみるとよいでしょう。
実際にどのような配線を行うかは、オフィスのデザインによって異なります。場当たり的に配線を決めてしまうと、必要な場所にコンセントがなくて、長くコードを伸ばさなければならなくなったり、タコ足配線になってしまったりすることもあります。
このような長いコードやタコ足配線は、つまずきや火災、漏電などの原因になることもあり、非常に危険です。オフィスの配線は計画的に行うようにしましょう。
執務エリアのパソコン類などと、サーバールームを同一配線にしてしまうと、万が一ブレーカーが落ちた場合などにサーバールームが影響を受けてしまいます。多量の電力を使う場所や、電気の供給に特に注意を払う必要がある場所については、配線を独立させるようにしましょう。
複合機は多くの電気が必要ですし、休憩ルームの電子レンジなども案外消費電力が大きいため、注意が必要です。このような電気の配線には、専門的な知識も必要となります。電気業者や内装業者とも相談しながら、リスクの少ない配線を考えるのがおすすめです。
コンセントの配線を考えるときは、オフィス全体の配線だけでなく、デスク回りの配線についての配慮も必要です。
例えば、島型に6つのデスクを配置した場所に、コンセントが6つしかないという状況について考えてみましょう。これでは、どう考えても後から不足が出てきます。卓上に電話を置く場合は12個でも足りませんし、そもそも、デスクトップパソコンを利用するのであれば、それだけで必要なコンセントの数は倍になります。さらに、モニターが増えた場合や、掃除機や卓上扇風機を利用したい場合など、コンセントが必要になるケースは多々あります。コンセントがいっぱいになることがないよう、あらかじめ余裕をもって配線しておくことが大切です。
また、床の上をコンセントが這っていると、従業員がつまずく原因になりますし、椅子の足でコードを踏むことで、劣化してしまう恐れもあります。コードは、なるべく机の上を渡す形で配線するようにしましょう。
コンセントの配線は、オフィス全体の配線も、デスク周りの配線も、後で不具合が出ないように最初にしっかり計画を定めておきましょう。専門性が高いものですから、電気工事の専門家に相談しながら決めるのが安心です。普段何気なく使っているものですが、電気は漏電や火災の原因にもなり得ます。危険がないよう、事前計画を綿密に立てておきましょう。
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