Hihu to kodomo no aza clinic Myogadani
子ども、若者、母親など異なる年代が違和感なく過ごせる空間をコンセプトに壁面をブックシェルフとして活用、ライブラリーをイメージしたクリニックへ。皮ふとこどものあざクリニック茗荷谷様は文教地区として知られる茗荷谷に立地する、心落ち着く医療空間となっています。
地域の特徴に合わせて、知的な雰囲気が漂うライブラリーのようなデザインにしました。医療空間特有の緊張感を和らげ、通院する子どもたちに良い思い出を残せるような空間を目指しています。壁面のブックシェルフは、並べる本によって子どもや若者のエリアを分け、それぞれの年代層が快適に過ごせる工夫をしています。また、エントランスから通路、待合までが一つの空間となっており、待合の大きな窓からは自然光がクリニック全体に差し込みます。内装は明るいトーンの木材で統一され、優しさが溢れる空間構成となっています。
ブックシェルフにディスプレイする書籍もデザインの一部として捉えた選書。棚ごとに書籍のジャンルを変えることで、空間の差別化を図ることができます。あらゆる年代層の「知る」きっかけになることをねらいとしています。
大きな窓に面したキッズスペース。子どもがストレスなく過ごせるように、木製のうさぎ耳のチェアやマグネットになった木製の玩具など、インテリアにもこだわっています。
診察室にもマグネットになった木製の玩具を配置。できるだけ、子どもにストレスを感じさせないための配慮です。木製の玩具は、作家に依頼したオーダー品です。
処置室の壁面にもマグネット仕様に。木製の玩具だけではなく、点滴などの医療器具も壁付けすることが可能です。
窓に面した処置室は、自然光が気持ちよく感じられます。