オフィスで心地よく過ごすための最適なチェアの選び方|サイズ・素材・機能をわかりやすく解説
ノウハウ 2023.10.16

近い将来、テレワークだけでなくハイブリッドワークの形態が一般的となってくると言われています。実際、海外ではハイブリッドワークを取り入れる企業が増えてきています。そのため、企業は働くスタッフの快適さを考慮し、オフィス空間の向上への興味を再燃させています。その中でも、質の良いオフィスチェアを選ぶことは、素晴らしい働きやすさを提供する重要なステップの一つです。快適なチェアは、スタッフだけでなく、会社全体の生産性や士気にも好影響をもたらします。

この記事では、心地よく長時間過ごせるオフィスチェアの選び方について、サイズ・素材・機能ごとにご紹介します。さらに、後半では特にオススメのチェアもご紹介しますので、オフィスの快適化を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

良質な作業空間を作るためのオフィスチェアとは

日本オフィス家具協会の最新のデータによれば、オフィスの家具に完全に満足している人は、意外にも少ないようです。また、オフィスの快適さが直接、仕事への情熱やモチベーションに関わると感じる人が多数を占めていることが明らかになりました。

多くの職種、特にデスクワーク中心のものでは、長時間、座ったままの作業が主となりますので、オフィスの設備を考える上で、快適に座れるチェアの選び方は非常に大切です。良質なチェアは、スタッフの仕事の効率やモチベーション向上に直接寄与しますが、すべての「快適」なチェアがすべての人にフィットするわけではありません。身体のサイズや形に合わせて適切なチェアを選ばないと、姿勢の問題や健康上のリスクが生じることがあります。チェアの選び方のポイントとして、サイズ、素材、そして機能を考慮することが大切です。

 

サイズに焦点を当てたオフィスチェアの選び方

オフィスチェアを選ぶときのサイズの考え方は、座面の高さや背もたれの高さを調整可能なモデルを選べば、さまざまな体格の方にもしっかりと対応できます。

 

座面の高さ

適切な座面の高さの目安としては、「身長×0.25センチメートル」が一般的です。例えば、身長が160センチメートルの方の場合、40センチメートルが適切な座面の高さとなります。また、オフィスでの作業中は靴を履いていることが多いため、靴底の厚みを考慮に入れることが大切です。

最適な座面の高さは、座った時に足全体がしっかりと床につく高さであり、膝の裏が座面からわずかに浮く程度の位置が理想的です。そして、人それぞれ体格が異なるため、座面の高さを調整できるモデルを選ぶことが重要です。

 

背もたれの高さ

オフィスチェアの背もたれの部分には、主に4つのサイズの種類があります。

  1. ローバック:主に腰部分をサポートするシンプルなタイプで、価格面でも手頃です。
  2. ミドルバック:肩の部分までのサポートがあり、ローバックよりもさらに座り心地を向上させる設計となっています。
  3. ハイバック:背中全体をしっかりとサポートしてくれるデザインで、長時間の作業でも疲れにくい造りとなっています。
  4. エクストラハイバック:頭部までしっかりとサポートするデザインで、特に長時間のPC作業を行う方にはおすすめです。

ハイバックやエクストラハイバックのチェアにはリクライニング機能が付いているものも多く、リラックスしながら作業を行うことも可能です。

 

オフィスチェアを選ぶ際のポイント

オフィスチェアを選ぶとき、心地よい座り心地をもたらすのは、主に座面や背面の素材です。素材は、大きく分けて表面の素材とその下のクッション素材に分かれています。

 

ファブリック

一般的によく使われる布の素材で、多くのオフィスチェアで見かけるものです。色の選択肢が多く、自分好みのカラーが見つかります。オシャレなデザインが多いのも魅力です。

 

メッシュ

体にピッタリと馴染む感覚が心地よい素材。暑い日でも涼しげで、通気性バツグン。ただし掃除がすこし面倒です。定期的にハンディクリーナーやエアダスターでの清掃をおすすめします。

 

レザー

エレガントな印象を与える素材です。しかし、少し暑苦しく感じることもあります。涼しい場所での使用がベストです。

合成皮革

本物の革のような質感を持ち、汚れにくく、手触りもスムーズです。長持ちするのも嬉しいポイントです。

メッシュは伸び縮みする性質があるので、クッションなしでも利用可能です。一方で、ファブリック、レザー、合成皮革は、単に見た目だけでなく、中のクッションとの組み合わせでその真価を発揮します。以下で、クッション素材の種類を紹介します。

 

ウレタン

座った瞬間のやわらかさが魅力。多くのチェアで愛されているクッション素材です。

 

モールドウレタン

長時間座っても型崩れしにくい頼もしい素材。体のラインにぴったり合わせることができます。ウレタンはその柔らかさが魅力で、たくさんのオフィスチェアで使用されています。モールドウレタンは特別な方法で成形されており、身体をしっかりサポートしてくれるので、長時間座ることが多い方には特におすすめです。

 

自分に合ったオフィスチェアを見つけるには

オフィスチェア選びは、現代において非常に重要な選択となってきました。多種多様な機能を持ったチェアが豊富に存在しており、適切な機能を選ぶことで、私たちの体をより守ることができるのです。

 

調整可能な機能

オフィスチェアには、自分の体格や好みに合わせて調整できる機能があります。これによって、体にかかる負担を最小限に抑えることが可能となります。具体的な調整機能としては以下のようなものが挙げられます。

 

座高の変更

  • シートの前後スライド
  • 前傾する際のサポート など

前傾する際、背もたれから背中が離れがちになり、太ももと座面がしっかりと接触すると、血行が悪くなるリスクが増えます。しかし、前傾時にもしっかりとサポートしてくれるチェアを選べば、健康的に長時間座り続けることができます。

 

姿勢をサポートする機能

オフィスチェアには、私たちの体を適切にサポートし、正しい姿勢を保つための役立つ機能が備わっています。これらの機能があることで、長く座っていても疲れにくい体験が得られます。主なサポート機能は以下の通りです。

  • 腰部のサポート(ランバーサポート):背骨が自然な形を保つようにサポートしてくれる特別な腰当てです。接触部分が体の圧力を均等に分散することで、腰へのストレスを軽減してくれます。
  • 腕のサポート(アームレスト):私たちの腕の重さは、実は体重の15〜20%もの重さがあると言われています。腕の重さをしっかりサポートし、肩や首への負担を減少させてくれる機能です。
  • 頭部のサポート(ヘッドレスト):首は私たちの頭の重さを支える非常に重要な部分です。首筋を適切なカーブで保つサポートを提供し、長時間の作業でも首や肩の疲れを和らげます。

 

リラックス機能

オフィスチェアの中には、動きやすさやリラックス感を向上させるためのリラックス機能が装備されているものもあります。背もたれや座面が体の動きに合わせて柔軟に動くため、長時間の座り心地も良くなります。

特に注目すべきは「シンクロリラックス機能」です。背もたれの角度が変わったとき、それに合わせて座面も適切な角度で動く仕組みです。シンクロリラックス機能があれば、どんな動きでも体への負担を最小限に保ちながら、快適に過ごすことができます。

 

オフィスチェアを選ぶ際のポイント

オフィスチェアを選択する際、サイズや素材、機能だけでなく、注意したいいくつかの重要な要素が存在します。人間工学に基づくチェアを使用することで、体の疲労を著しく軽減することができます。しかし、どれだけサイズや機能性を重要視しても、それが自分自身に完全にフィットするわけではないので、購入に先立って実際に座って感じることが重要です。

 

人間工学を取り入れたオフィスチェアの選定

体の疲れを最小限に抑えたいなら、人間工学に基づくオフィスチェアの選定を考慮することが賢明です。人間工学とは、人の体に最も自然な使い心地を提供するようにアイテムがデザインされる学問分野です。現在、デスクチェアからオフィスの家具に至るまで多岐にわたる製品で人間工学が採用されています。人間工学に基づいたオフィスチェアは、疲労を感じにくい体勢の維持や、適切なサポートを提供するなどのメリットを持っています。例えば、ランバーサポートやリクライニング機能など、体にストレスをかけずに同じ姿勢を維持できる多様な機能が組み込まれています。

 

座って試すことの重要性

疲れにくいオフィスチェアを選ぶプロセスでは、自分の体型や好みに最適なものを見つけることが不可欠です。サイズや機能性についての情報を読むだけでなく、実際に自分で体験することが大切です。実際に座ってみることで、思わぬ素材の心地良さや、予想外の機能の便利さを発見できるかもしれません。一部のメーカーでは、実際に座って試すことができる展示室を提供しています。こうした展示室では、さまざまなスタイルのオフィスチェアが展示されており、自分にぴったり合う一脚を見つけ出すチャンスが広がります。

 

まとめ

体に合わないオフィスチェアやデスクの使用は、姿勢の乱れや血行の悪化を引き起こし、従業員の健康を害する可能性が考えられます。より良い作業環境を提供するためには、オフィスの家具、特にチェアやデスクの選び方を再考することが有効です。疲れにくい家具を導入することで、従業員のやる気や効率が向上することが期待され、結果として会社の業績にも好影響をもたらすでしょう。働きやすい環境を作ることは、労働環境の改善ともリンクしています。人それぞれの体格に合わせて、チェアやデスクの高さを調整できるアジャスト機能付きのものを選択することが重要です。

 

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