エトワールクリニック 様 | クリニックデザインインタビュー

内なる美しさを最大限に引き出す
そんな思いが込められた、特別な空間

「その人の人生をさらに輝かせる」ことをコンセプトに開業したエトワールクリニック。
あらゆる細部にまでこだわり、非日常を感じられる空間で、患者様に「特別」を届けたい。そんな想いで美容医療に取り組む吉川里沙院長。その「こだわり」の原点は、絵を描くことが好きだった幼少期、そしてネイルやメイクに心惹かれた美容への関心に遡ります。

魅力的な空間とは、何のために存在するのか。
あらゆることに妥協しない秘訣や、唯一無二の感性を持つ吉川院長のストーリーは、必見です。

エトワールクリニック
吉川 里沙 院長

美しさと医療を結びつける美容医療の医師への道は自然な流れだった。

誰もが持つ内なる美しさを最大限に引き出し、その人の人生をさらに輝かせること。

これは、私が大切にしていることであり、当クリニックのコンセプトでもあります。こうした考え方から「エトワール」という名前をクリニック名に付けました。「エトワール」はフランス語で「星」を意味する言葉です。ロゴデザインもその名前を着想にしたもので、私自身が星のイメージのラフスケッチを描き、デザイナーさんに形にしてもらいました。幼少期から絵を描くことが好きで、さまざまなデザインにとても興味がありました。その頃から、ファッションやメイクなど、美容に関することにもたいへん関心を持っていたことを記憶しています。
また、母が洋服作りや料理を楽しんでいたこともあり、家族全体で創作への関心が高い環境で育ちました。 

医師を志したのは、家族の影響が大きかったと思います。祖母は内科医、母は皮膚科医という医療が身近な環境で育ちました。そのため、自分が医師になるのはごく自然な選択でした。母が皮膚科医だったこともあり、肌に関する悩みや関心を抱くことが多かったのかもしれません。実際、私自身も肌トラブルに悩んだ時期があり、それが皮膚科への関心を深めるきっかけになりました。さらに、美容への関心が強かったことから、「美しさ」と「医療」を結びつける美容医療の分野に自然と惹かれていきました。

エトワールクリニックは、私の故郷・愛知県で開院しました。実は、当初は開業を考えていませんでした。都内の大学病院で皮膚科・美容医療に従事した後、都内のクリニックでさらに経験を積みました。そして2019年、子育てを機に愛知へ戻り、夫が開業した整形外科や名古屋市内の美容クリニックで勤務医として働きました。その中で、多くの患者様から「名古屋市内で開業してほしい」という声をいただいたことが、開業を決意する大きなきっかけとなりました。また、夫の力強い後押しもあり、開業を決断することができました。

こだわりを形にするには、細部にわたるコミュニケーションが不可欠。

開業にあたり、立地は非常に重要な要素だと考えていました。選んだ久屋大通は、名古屋駅や栄からのアクセスが良く、落ち着いた雰囲気が魅力のエリアです。緑道が整備され、おしゃれなカフェやレストランが増えつつあるこの場所は、自宅からの距離も程よく、非常に魅力的でした。こうした要素が、立地選びの決め手となりました。

また、今回開業したビルの2階には美容外科を専門とするクリニックがあり、その医師とは以前からの知り合いでした。美容外科と皮膚科が連携することで、より包括的で高品質な美容医療を提供できると考えたのも、大きなポイントでした。

昨今、美容医療の需要は高まっていますが、名古屋市内には美容クリニックが多い一方で、洗練されたクリニックはまだ十分ではないと感じています。私たちの医療は、技術はもちろん、「美」を届けることも使命です。開業にあたり、患者様が輝きを取り戻せる場所であるためにクリニックの空間は特別であるべきだと考えました。そのため、内装デザインには特にこだわり、自分のイメージを形にするために多くの資料を集め、熟考を重ねました。

今回、デザインと施工をユニオンテックさんにお願いしましたが、当初は他にも2社からご提案をいただいていました。どの提案も非常に質が高かったのですが、ユニオンテックさんの提案は細部にわたり多くの配慮がなされており、一緒に理想の空間を作り上げるパートナーとして、私の感覚を共有できると感じたことが、依頼の決め手となりました。

デザイン性の高い美容クリニックを目指し、訪れる方に特別な空間を提供したいという強い思いがありました。そのため、私のこだわりを形にするには、細部に至るまでの綿密なコミュニケーションが不可欠だと考えていました。この感覚を共有できるという点は、大きな判断基準となりました。

また、ユニオンテックさんの実績を拝見し、その高いクオリティを目の当たりにしたとき、直感的に「ここだ」と感じました。おかげさまで、細部までこだわり抜いた理想的な医療空間が完成しました。完成した今振り返ると、多くのご苦労をおかけしたのではないかと思います。

華やかさと高級感を感じさせつつ、落ち着いた空間に。

デザイン全体は、白やグレーのシンプルなカラーリングを基調とし、ゴールドをアクセントとして効果的に取り入れています。素材感にこだわった細部のデザインも特徴的で、華やかさと高級感を演出しながら、落ち着きのある空間を実現しています。

クリニック空間には、多くのこだわりポイントがあります。まず挙げられるのが、クリニックの顔ともいえるエントランスです。大きな照明器具を設置し、季節ごとの装飾で彩りを添えることで、ホテルのエントランスを彷彿とさせるイメージを目指しました。

契約したビルのエントランスにはもともと階段があり、一般的にはデメリットと捉えられることが多い要素でした。しかし、その階段をあえて活かすことで、特別感のある空間を作れるのではないかと考えました。当初は階段が一つだけでしたが、ユニオンテックさんの提案でシンメトリーに二つの階段を設置。これにより、来院と帰路がスムーズになるよう動線にも細やかに配慮されました。その結果、お客様を特別に迎え入れる、まるでホテルのロビーのような雰囲気を実現することができました。

また、入り口の床には、オリジナルで制作したカリグラフィをタイル貼りにしています。友人であるカリグラフィの先生に原画を描いていただき、ユニオンテックの職人さんに細部まで作り込んでいただきました。本当にクオリティが高く、こんなエントランスを通過するだけで気分が上がるのではないかと思っています。 

特にお気に入りの一つはVIPルームです。こちらは別の入り口から直接アクセスできるため、プライバシーを重視される方にも安心してご利用いただける設計になっています。私の院長室ともつながっているので、よりパーソナルなサービスも提供可能です。 

また、こだわりの一つとして満足しているのが皮膚管理室です。レーザー治療など熱が加わる施術後には、クールダウンが必要です。鎮静と効果を高めることができるお部屋として皮膚管理室は欠かせない存在なのですが、実は導入している美容クリニックはまだ少なく、いち早く先端の美容医療を届けたいという思いがありました。そんな皮膚管理室だからこそ、ここにも特別感は外せないということで、デザインにもこだわっています。入り口はガラス扉で、ゴールドのフレームを施しました。とても高級感のある仕上がりになっており、特注のフレームが廊下を通して見た際の雰囲気も本当に素敵なんです。

天井まで広がる照明も相まって、クリニック内がトータルでコーディネートされた空間ができたと言ってもいいかなと思います。 

患者様にとって特別な体験ができる空間ができました。

今回、内装に強くこだわった医療空間を作り上げたのは、自身の感性はもちろん、訪れる患者様にとって特別な場所を提供したいという思いからです。その実現には、空間で働くスタッフにとっても心地よい環境であることが不可欠です。スタッフ全員が患者様に最高のサービスを提供するためには、気持ちを高める空間であることに加え、快適で働きやすい職場環境も欠かせません。

多くの美容クリニックではバックヤードスペースが狭いことが一般的ですが、特にバックヤードは動きやすさを考慮し、広めに設計しました。働きやすさと美しさを兼ね備えたユニフォームを取り入れるなど、開業医となった今だからこそ、細部にまでこだわりを追求しています。

エトワールクリニックは、「美しさは人生を明るくする」という信念を掲げてスタートしました。美容医療に対する私の考えは、外見を美しくするだけでなく、患者様の内面的な自信や幸せを引き出すことにあります。外見の変化がその人の心にも影響を与え、前向きな気持ちや自信を引き出します。医師としての技術はもちろん、美意識や患者様とのコミュニケーションにも注力し、一人ひとりに合わせた施術を提案することで、オーダーメイドの美容医療を提供することを目指しています。

患者様との信頼関係を何よりも大切にし、感謝の気持ちを忘れずに向き合っていくこと。そして、最新の知識と技術を常に学び、進化し続けることが、私にとって医師としての使命だと感じています。患者様の期待を超える治療結果を目指し、クリニック全体としても患者様に寄り添ったケアを提供していきたいと思っています。エトワールクリニックは、スタッフ全員で支え合い、患者様一人ひとりの笑顔と満足感を生み出す場所としての役割を果たしたいと考えています。 

今回の開業に際して、すべてのこだわりを形にすることで、患者様にとって特別な体験ができる場所を提供できたと思います。来院された方が少しでも高揚感を覚え、日常から離れた空間でリフレッシュしていただければ、それ以上に嬉しいことはありませんね。 

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